田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

19の春~盲いて

2014-04-16 16:28:05 | トンカツ物語り
昨年の暮れ頃から、愛猫・トンの動きが少しおかしくなった。
どうも、目が見えなくなっている様子。
或る日、カァちゃんが目撃したのは、水飲みから帰ってくる途中の行動。
何時もとは違う、リビングの中央に在る椅子とテーブルの下を通り抜けている。
わざわざ障害物のある所を、ヨレヨレしながら。
「 ゴッつーん! 」 と派手な音をたてて、椅子の脚に顔面をぶつけた。
「 痛テーッ ニャン! 」
目が悪くなっていたのを確認した瞬間でした。
思わずカァちゃんは、涙・なみだ。
心配ですが、どうする事も出来ません。
カァちゃんが、トイレ場所と餌入れの場所を、同じエリアにするぐらい。

それでも、猫トンは、メゲる事なく動いてます。
一番難関は、遠い風呂場に置いてある水入れです。
餌入れの近くに置いてやったのですが、やはり、お気に入りの風呂場が良いようで。
トンは、部屋の壁・カーテンに鼻ヒゲを接触しながら、大外回りで風呂場にたどり着いています。
ストレートに真っ直ぐに歩くと、顔面が当たる事を覚えた様です。
壁に沿って蛇行しながらも、鼻ヒゲの接触感で、何とか目的地へ。

そんなこんなでも、最近は少し元気になっている様で、行動範囲を拡げています。
すると、以前の様に、いろいろ要求してきます。
やれ、掃除機マッサージをしてくれ-!  
早くカーテンを開けろー! 日向ぼっこしたいのだぁ~  
刺し身を、もっと寄こせ~  

ヒゲと共有の掛けふとんの境界争いも、ウクライナ並みの激しさ。
昨年のおでき切除手術の時、大きく剃った毛もまだらな生え具合で、いつまでも不細工状態。
毛が生えそろわないのは、歳のせいだろうか?

そんな或る日、孫がやって来た。
トンの横で、狭い場所ながら、器用に遊んでいる孫は御機嫌です。
立ち上がる為、ヒゲの介助用器具を掴んだ時でした。
姿勢が変わり、ほんの少し右足がトンの鼻先に触れたのです。
ノラ猫の本性を持ったトンが、当然許すハズもなく、ガブリ!
痛いというより驚いたのが多きいと思うが、かわいそうな孫は、立ち上がって父親に抱きついた。
「 ギッ、、、ギャアアー 」 と大号泣。
人生は、どこに落とし穴が在るかわからない事を、理解した瞬間でした。 (笑)
           
事件の後も、「 トンちゃん トンちゃん 」 とすり寄っていく孫と老猫トンとヒゲの譲り合いは度々見られる光景に。

 人気ブログランキングへ   http://blog.with2.net/link.php?1046790  
          ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする