今年の大河ドラマ 『 軍師 官兵衛 』 でのワンシーン。
官兵衛が秀吉に、主従の誓いをする場面。
秀吉と盃を交わすのですが、官兵衛は秀吉の肴を見て仰天します。
20センチ程の黒っぽい干し物らしいのが、皿に並べてあります。
「 苦い、にがい。 」 と言いながら、口にほうばるソレはムカデです。
「 何で、そんなモノを? 」 と問う官兵衛に、昔の苦しかった時の事を忘れないようにする為だと。
あの頃は、こんな苦いモノを食べて耐えていたんだ。
なるほどネ。
ヒゲはムカデを喰べた事はありませんが、ムカデに喰べられそうになった事はあります。 (笑)
昭和30年代、蒸気機関車での旅。
熊本県の水俣を過ぎて鹿児島県に入り、しばらく行くと阿久根市があります。
そこの沖にある阿久根大島。
小学生のヒゲ達は、毎年そこにキャンプに来てました。
まだ観光客も少ないので、島も海も驚くほど綺麗でした。
或る日、いつもの様に、ヒゲと従兄弟達は海を堪能してキャンプ地に戻って来ました。
待望の夕食の時間です。
地ベタにゴザを拡げての食事の時でした。
ヒゲ少年は、自分の足に何か黒い物が近付いて来るのに気づきました。
とっさに右手の割り箸で、黒い物の頭を押えつけました。
ムカデです。
それも、25センチ超のチョーデカい奴です。
大ムカデには慣れてるヒゲも、初めて見るサイズ。
頭を押えたものの、強~い(!)力が、ものすごいんです。
小学生のチカラでは、箸が外されそう。
左手も加勢して、両手でやっと押さえつけた。
ムカデの奴め、まるで毒蛇みたいに牙をむき出しにして、咬む気まんまんです。
このサイズになると、毒性も強いから、咬まれると大人でも大変な事に。
大ムカデは、箸が外れないので、身体を後ろの方に伸ばし始めました。
そして、百の足を割り箸に架けるや、それを足がかりに、ヒゲ少年の細い手首まで、蛇の様に巻き付いたのです。
らせん状に巻いた後、まるで猫がする様に、足(手?)をヒゲの手首に食い込ませた。
「 ヒエッ! 」
ムカデの尻には、毒キバは無いのですが、異様な突起ふたつで皮膚を挟んで来ました。
「 痛い! 」
「 ぎゃあっー、助けて! 」
両手は頭を押えこんでますから、巻き付いた胴体を引き剥がす為の手が無い。
助けを求めるしかありません。
従兄弟のYが、異常に気づきました。
やっとこさ、箸で胴体を剥がすと、 「 イチ、ニイ、サーン 」 のかけ声で、挟んでいた大ムカデを
箸と共に、遠くヘ放り投げたのでした。
ヒゲの右手首には、巻き付いたムカデの足痕が赤く線状になってます。
放り投げた草むらの方に視線を送りながら、腕をさする少年ヒゲ。
貴重な経験でした。
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官兵衛が秀吉に、主従の誓いをする場面。
秀吉と盃を交わすのですが、官兵衛は秀吉の肴を見て仰天します。
20センチ程の黒っぽい干し物らしいのが、皿に並べてあります。
「 苦い、にがい。 」 と言いながら、口にほうばるソレはムカデです。
「 何で、そんなモノを? 」 と問う官兵衛に、昔の苦しかった時の事を忘れないようにする為だと。
あの頃は、こんな苦いモノを食べて耐えていたんだ。
なるほどネ。
ヒゲはムカデを喰べた事はありませんが、ムカデに喰べられそうになった事はあります。 (笑)
昭和30年代、蒸気機関車での旅。
熊本県の水俣を過ぎて鹿児島県に入り、しばらく行くと阿久根市があります。
そこの沖にある阿久根大島。
小学生のヒゲ達は、毎年そこにキャンプに来てました。
まだ観光客も少ないので、島も海も驚くほど綺麗でした。
或る日、いつもの様に、ヒゲと従兄弟達は海を堪能してキャンプ地に戻って来ました。
待望の夕食の時間です。
地ベタにゴザを拡げての食事の時でした。
ヒゲ少年は、自分の足に何か黒い物が近付いて来るのに気づきました。
とっさに右手の割り箸で、黒い物の頭を押えつけました。
ムカデです。
それも、25センチ超のチョーデカい奴です。
大ムカデには慣れてるヒゲも、初めて見るサイズ。
頭を押えたものの、強~い(!)力が、ものすごいんです。
小学生のチカラでは、箸が外されそう。
左手も加勢して、両手でやっと押さえつけた。
ムカデの奴め、まるで毒蛇みたいに牙をむき出しにして、咬む気まんまんです。
このサイズになると、毒性も強いから、咬まれると大人でも大変な事に。
大ムカデは、箸が外れないので、身体を後ろの方に伸ばし始めました。
そして、百の足を割り箸に架けるや、それを足がかりに、ヒゲ少年の細い手首まで、蛇の様に巻き付いたのです。
らせん状に巻いた後、まるで猫がする様に、足(手?)をヒゲの手首に食い込ませた。
「 ヒエッ! 」
ムカデの尻には、毒キバは無いのですが、異様な突起ふたつで皮膚を挟んで来ました。
「 痛い! 」
「 ぎゃあっー、助けて! 」
両手は頭を押えこんでますから、巻き付いた胴体を引き剥がす為の手が無い。
助けを求めるしかありません。
従兄弟のYが、異常に気づきました。
やっとこさ、箸で胴体を剥がすと、 「 イチ、ニイ、サーン 」 のかけ声で、挟んでいた大ムカデを
箸と共に、遠くヘ放り投げたのでした。
ヒゲの右手首には、巻き付いたムカデの足痕が赤く線状になってます。
放り投げた草むらの方に視線を送りながら、腕をさする少年ヒゲ。
貴重な経験でした。
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