田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

電王戦~第五R

2014-04-24 17:42:56 | ヒゲの盤上の世界
今回の電王戦、結果は予想通りの人間側の惨敗だが、得るモノは大きかった気がする。
屋敷九段が登場した第五R。
ポナンザの指した 4三金 。
金は、チドリに使え(?)と飛車取りに上がった手ですが、驚きました。
日本人は、将棋の山くずしをする時から、銀より金が高いと教え込まれてました。
ヒゲは、同じ局面で百回やって、百回とも 4三銀 とするでしょう。
銀は、戦場に。
金は、例えば 3一金 と引いて、一段目に置くのが正しいと、大山名人以来当然の事と身に染みているからです。
所が、マシーンの奴め、のうのうと金を進めてきやがる。
人間的には、異形な動きです。
指導将棋だったら、たちまちやり直しさせて、こういう所では銀を進めるのが正しい(!)と説教でしょう。

それから少し進んで、角取りに打った 1六香 。
ヒゲ達人間は、こんな風にひとつの駒をストーカーする戦術はダメな事が多いと、経験則で学んでいました。
追いかけている内に、相手からカウンターを喰らう危険性があると。
しかし、コンピューターは平気です。

そして、 7九銀(?) 何だコレは!?
地球の裏側でケンカを始めた様な手に見えるが。
そんな遠くの戦利品で、目の前の敵を追い詰める戦術とは、ターミネーター恐るべし。
こんな風にして、又しても中盤戦のやり直し~混沌たるワールドに。
人間には、魑魅魍魎 (ちみもうりょう) たる世界です。
こうなると、人類は弱い。
先ず体力が尽きかけるし、持ち時間も少ないハズだ。
見慣れない盤上の解析を、短い時間で解かなければならない。
相手が同じ人間なら、疲れも同じと頑張れるが。
目の前のは、疲れを知らぬマシーンです。
刀折れ矢尽きて、人類の戦士は倒れるのでした。

それにしても、この違和感は何だろう。
昔観た、Mアリ VS A猪木の異種格闘技戦での解離感とも違う。
そう、地球の人間同士では無い、異様さ。
例えれば、ケプラー186f に住んでいるであろう知的生物が、全く同じ将棋を嗜んでいるとしよう。
そして何時の日か、ケプラー星人と対局したら、こんな風に地球型人間が仰天する様な手を指してくるに違いない。 (笑)

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