九品仏を参詣する。正式には「浄眞寺」だが、九品仏として知られている。大井町線の駅名も「九品仏」である。
この地域を代表する寺院で、東横線の「自由が丘駅」は、東横線が開業した当初は「九品仏駅」だった。大井町線ができ、駅名を変更したものである。
九品仏は、大井町線の九品仏駅前にある。自由が丘駅からだと徒歩で15分ほど。
まだ紅葉が残っていることを期待したが、焔魔堂周辺だけだった。
仁王門。
九品仏というのは、極楽に往生するときに9種類の往生の仕方があるという考えに基づく。
上品、中品、下品と3種類に分かれ、なおその中にも、上中下の3種類あるという。
最上ランクは、上品の上、次が上品の中、その次が上品の下、以下、中品、下品にも3種類あり、3×3=9種類である。
親鸞がこれを知ったら呆れただろうが、浄眞寺は浄土宗の寺院である。
阿弥陀堂は、上品堂、中品堂、下品堂と3つのお堂があり、それぞれの中に3つの阿弥陀仏像が置かれている。
本堂の正面にあるのが上品堂。
中品堂と下品堂は同じようなものなので省略する。
九品仏というと、京都の南山城、奈良県との県境に近い浄瑠璃寺を想起する。浄瑠璃寺では九躰仏と呼ばれている。発想は同じだが、横一線に並んでいて、どれが上の上だか、下の下なのか分からない。せめてそういう並べ方をしてもらいたいところだが。
本堂。本尊は、釈迦牟尼佛。なぜ本尊が釈迦牟尼仏なのかと考えると、頭の中が混乱してくる。
通常の御朱印の他に大勧進の金色の特別御朱印がある。「南無阿弥陀仏」と写経しないと貰えない。