五所川原のホテルに宿泊した翌朝、高山稲荷神社を参拝する。JR東日本のポスターで、鮮やかな千本鳥居に魅せられたからである。
しかし、行くのは大変だ。五所川原駅から45分ほどバスに乗り、高山神社入口で下りる。入口なのだから神社が近いと錯覚するが、バス停から40分ほど歩かなくてはならない。
やっと着いた気がした。
入口にある社務所に御朱印帳を預けてお詣りする。
社殿は丘の上にあった。
しかし、肝心の千本鳥居が見当たらない。地元の参拝者に丘を反対側に下りるとありますよと云われた。案内板もあった。
その人曰く、いつも参拝しているが、鳥居を見たことがない、一緒に行きましょうか。どうやら地元の人は鳥居に関心がないようである。
雑木林の中の階段を下りると、目の前に龍宮宮があった。地元の人は、これは昔からあったという。古いお社だったそうだが。今は朱塗りの橋が鮮やか。
丘の上に延びる千本鳥居。これが入口。両側は庭園である。
一番上に上がると、稲荷ではなく、神明社の祠があった。
ここから千本鳥居を見ると、ポスターの写真になる。
地元の人曰く、この辺は雑木林だったそうだ。その底辺を造成して、庭園に作り変え、道に鳥居を設置した。先代の宮司さんの時代に行われた。
それが目玉になって観光客が来るようになった。現に、ここでツアー客に出会った。
千本鳥居を下りる。
両側は庭園である。
最後に雑木林の写真を一枚。昔は、こんな感じの場所だったそうだ。
JR東日本の高山稲荷神社のポスターに魅せられる人は多いだろうが、辺鄙な土地で、行くには時間もかかり、金もかかる。バス便ではなくタクシーを利用すると楽だが、往復で1万4千円ほどかかるそうだ。よくよく考えて欲しい。