人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

姫川シリーズの原点~誉田哲也著「主よ,永遠の休息を」を読む

2012年10月13日 06時57分01秒 | 日記

13日(土)。昨夕、仕事の打ち合わせで、X部長、K君,S建設の巨人F氏と地下の炭火焼鳥Oで飲みました そのあと,遅くなると電車がなくなるK君を除いて,例によってタクシーで上野のカラオケ・スナックFに行きました。実は13日が私の誕生日なので、その前祝いということで、この日休暇を取っていたS氏も現地に駆けつけ(根っからカラオケが好きなんですねぇ)飲んで歌いました 私は前回来た時に94点をマークしていますが,今回は1曲目に歌った「旅人よ」が95点をマーク,その後も「勝手にしやがれ」「旅の宿」「熱き心に」「五番街のマリーへ」で90点台を連発,絶好調でした お店のママがケーキ を用意してくれたので,”ハッピー・バースデー・ツー・ユー”の合唱のもと,ローソクの火を一息で消しました.ケーキおいしかったです.ありがとう いやいや,実に有意義なプレ・バースデー・パーティーでした

明けて誕生日の13日,たまたまですが,このブログが666本目の記念すべき回数を記録しました

 

  閑話休題   

 

昨日の日経朝刊に「中国、日本人団員へのビザ拒否」という小さな記事が載りました 記事によると、

「台湾の代表的オーケストラ”フィルハ―モニア台湾”が11月初めに予定している中国公演で、96人の楽団員のうち日本人3人が、中国当局から必要な査証の発給を拒否されていることが11日、分かった.同オーケストラ責任者が明らかにした。沖縄県・尖閣列島をめぐる争いが理由とみられるという」

私は11月9日に東京オペラシティコンサートホールで開かれる”フィルハ―モニア台湾”の公演を聴きに行くので、無関心ではいられません さきの中国人ピアニスト、ユンディ・リの来日中止といい、今回の件といい、いま中国では政治が文化に優先する”政高文低”の状況が続いています

かつて日本は中国から文化を取り入れて発展を遂げました。その意味で、日本は中国を尊敬し、大切なパートナーとして付き合ってきました それが今はどうでしょう。かつての大陸的な鷹揚な精神はどこかに吹っ飛び、”大きな国、小さな心”になってしまいました かつて毛沢東は”文化大革命”を起こしましたが、今の中国は、グローバルな文化を大切にするという意味での”文化大革命”が必要なのではないか、と思います

 

  閑話休題  

 

誉田哲也著「主よ,永遠の休息を」(実業之日本文庫)を読み終わりました 誉田哲也はこのブログでも何冊か紹介していますが、「ストロベリーナイト」「ジウ」などが良く知られています

通信社社会部の記者・鶴田吉郎は,偶然コンビニ強盗に出くわし犯人逮捕をスクープします.現場で遭遇した男から,暴力団事務所の襲撃事件について訊ねられます.その調査をしているうちに,14年前に起きた女児誘拐殺人事件の実像映像がネット上に配信されていることを知ります.その犯人は精神鑑定で無罪を宣告されていました 14年前に死んだはずの女児は,実は生きていたことが分かります.それでは,その時に死んだのは誰だったのか・・・・・・謎が深まります 無罪となった男はある病院に入院していましたが,病が治ったとして退院します.そして,14年前と同じ行為をしようと大人に成長したその女性に近づきます.果たして彼女は救われるのか

書評家・大矢博子さんによると,この「主よ,永遠の休息を」は,もしかしたら姫川玲子シリーズの第1作になっていたかもしれない作品とのことです 作家デビューから7年経って原作を大幅に書き直して,あらためて世に問うた作品ということです.いわば”姫川シリーズ”の原点とも言うべき作品です

もう,読み始めたら止められず、一気に読みました。お薦めします

 

          

 

コメント
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