人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「ねぶた」も「津軽三味線」も,「斜陽館」も,らばなー青森~第65回新聞大会終わる

2012年10月17日 23時20分13秒 | 日記

17日(水).今夜,青森出張から帰ってきました.昨日は市内のホールで開かれた第65回新聞大会に参加しました 会場に着くと,前の道路に〇〇労連の宣伝カーが止められていて,幹部がアジ演説をする中,ビラが配られていました.その動向を警戒してか制服警官がそこかしこに配置されていました.労連のビラ配りごときで制服警官が出てくるとは思えません.何かあったに違いありません.何かの予告電話とか

大会の記念公演として地元・青森出身の宇宙航空研究開発機構シニアフェローの川口淳一郎さんから「はやぶさが見せた日本の技術力と新聞に期待するもの」というテーマの話がありました

「約20億キロ離れた小惑星から土壌サンプルを採取し,地球へ持ち帰る」という,NASAさえ躊躇する大計画を成し遂げたハヤブサですが,途中で通信が途絶えたり,エンジンが故障したり,トラブル続きだったにもかかわらず,奇跡的に地球に”成果”を持ち帰りました そのプロジェクトマネージャーを務めた川口さんは,その間のご苦労や裏話を話してくれましたが,一番困るのは「ハヤブサを巡って3つの映画が作られたが,どれが一番真実に近いか」という質問で,「映画はあくまでもフィクションであって,真実ではない」と答えたとのことです これからの日本について提言するならば「製造の国」から「創造の国」に変わらなければならない,と話されました       

その後,「消費税と新聞」というテーマによる研究座談会が開かれ,朝日,読売,東奥,新潟,中日各社の社長と日経常務が各社の立場で発言しました(下は16日付の東奥日報朝刊).

 

          

          

 

夕方,別の会場でレセプションが開かれたので参加しました.さすがは海に囲まれた県に相応しく,刺身をはじめ魚が抜群に美味しかったです 地酒があったので4~5種類飲み比べしました.当社からの参加者4名は大満足です

一旦ホテルに荷物を置いて,再度ロビーに集合,二次会に繰り出しました ホテルのフロントで,近くの安心安全の店をアドバイスしてもらい出陣しました.全体がスナックやバーで占められているビルにいた客引きのお兄さんに訊いて,4階にあるMというカラオケ・スナックに入りました 最初,女性が2人でお酒をサービスしてくれたのですが,後から1人加わりました.聞くところによると,われわれのレセプションでコンパニオンとして働いてきたばかりで,私がその会場にいたのを覚えていたので,このお店に来ていたのでびっくりしたとのこと.その話にこちらがびっくりしました

びっくりと言えば,U専務とH君の歌は初めて聴きましたが,びっくりしました.とくにU専務は,いきなり”銀恋”を選んでデュエットで歌い始めたので,その意外性にびっくりしました

一夜明けて今日は近郊見学ということでバスで青森名所を巡りました.朝8時40分に貸切バスが私が宿泊しているWホテルに迎えにきました。このバスは5つのホテルを回って参加者を拾っていきます。観光Aコース「2大ねぶたと斜陽館見学」は参加者10名 大型バスを貸切です.地元紙・東奥日報社観光部のSさんが終始ついて下さいました

最初に「ねぶたの家ワ・ラッセ」で青森ねぶたを見学しました.今年の夏に活躍した大型のねぶた3体を中心に飾られています.”ねぶた”は”眠たい”というのが起源と言われているようですが,弘前では”ねぷた”と呼んでいます.その明確な理由は判らないようです

 

          

          

    

次いで「棟方志功記念館」に移動,彼の名作を観ました.棟方志功は途中から”版画”を”板画”と呼ぶようになります

 

          

          

 

バスで移動して,五所川原の「立倭武多(たちねぶた)の館」を見学しました.現在の立倭武多は1996年に市民有志が高さ22メートルの巨大ねぶたを復元し「立倭武多」と名付け,98年から祭りの名前を「五所川原立倭武多」として復活させたとのことです 巨大な「立倭武多」3体が「立倭武多の館」に収容されているのですが,何しろ高さ22メートルですから,建物の4階くらいの高さがあります.祭りの時は,建物の側面が左右に開いて,そこから平行移動して外に出すとのことです 個人的には五所川原の立倭武多の方がそのスケールの大きさに驚きました

 

          

          

          

 

ちなみに,”ねぶた祭り”というのは神仏には何の関係もないとのことです.これは意外でした ところで,祭りの時の掛け声は,青森ねぶたが「ラセラー,ラセラー,ラセラセラセラー」ですが,五所川原の立倭武多は「ヤッテマレ,ヤッテマレ」です.ついでに弘前ねぷたの場合は「ヤー,ヤー,トー」です

「立倭武多の館」近くにある「一休寿司」で昼食を取りました.寿司も,刺身も,海老のすまし汁も最高に美味しかったです.ビールもしっかり飲みました

 

          

 

再びバスで金木町に移動して,まず「津軽三味線会館」に行きました.ちょうど,まんじ愛華(あいか)さんという若手女性の師範による「津軽三味線」の独演会が始まるというので聴きました 津軽じょんがら節の新と旧の両方の曲をはじめ,津軽にかかわる曲を6~7曲弾いてくれました.曲の合間に愛華さんから「津軽三味線の胴の部分は何の動物の皮を張るでしょうか?」というクイズが出され,あちこちで「猫」という声が聞こえましたが,正解は「犬」でした.これは私も初めて知りました 愛華さんは乳がんを患い,摘出して,今は薬を飲みながら頑張っているとのことです.身体を大切にして伝統を守って素晴らしい演奏を聴かせ続けてほしいと思います

 

          

          

 

次いで,「津軽三味線会館」の道路を挟んで反対側にある「斜陽館」の見学をしました.何の予備知識もないまま,見学したのですが,案内係りの女性の話を聴いてびっくりしました.この建物は明治40年に太宰の父である対馬源右衛門が建築したもので,階下11室,2階8室もあり,ほかに米蔵も有ると言う超豪邸なのです.その広さと和洋混合のつくりにびっくりです

           

          

 

太宰治の生家「斜陽館」をもってこの日の見学会は終了しましたが,東奥日報社のSさんには大変お世話になりました バスガイドさんによると「さよなら,またね」を津軽弁で「らばなー」と言うそうです.帰京の飛行機が青森空港を飛び立つとき,心の中で叫びました「らばなー,あおもり」と

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