11日(金)。昨日、本日から当ビル1階ホールで展示する全国の元旦号紙面を東京に送る作業のため、朝から横浜の新聞博物館に出かけました。JR関内駅から博物館に向かう途中、横浜球場の公園にハトが何羽か餌を求めて歩いていました
これを見て、かつて元の職場で働いていた頃の日比谷公園での出来事を思い出しました。国際部の新人・G君に「ハトが何羽か無造作にたむろしている状態を英語で何と言うか?」とクイズを出しました もちろんトンチです。彼はウーンと唸ってしばらく考えていましたが、なかなか答えが出てきません。しばらくして、私とG君とが同じタイミングで次のように回答を叫びました・・・・・・・「ハット・ランダム」
という訳で、本日から今月末日まで(日曜・祭日を除く)、当PCビル1階の玄関ホールで全国100紙以上の元旦号紙面を展示します。入場無料です。ふるさとの新聞紙面を是非ご覧ください
閑話休題
道尾秀介著「球体の蛇」(角川文庫)を読み終わりました 道尾秀介の本はこのブログで何度も取り上げているのでお馴染みですね
高校生の友彦は、訳あって両親と別れ隣の橋塚家(白蟻消毒業)に居候しています。ある日、友彦は白蟻駆除のアルバイトで訪れた屋敷で、橋塚家の今は亡きサヨに似た年上の女性(智子)に遭遇します彼女は屋敷の老人の元に自転車で通ってきているらしいことを突き止め、深夜、屋敷の床下に忍び込んで上の部屋の様子を窺うようになります 床上からは苦しそうな彼女の泣き声が聞こえます。数日後、屋敷から火災が発生、老人は焼け死にますが、その夜、彼は彼女に出会い「あなたのおかげで助かったの。あなたが、あの人を殺してくれたおかげで」と言われ、当惑します 彼は、智子こそ犯人ではないかと疑います
その事件をきっかけに、友彦は智子と付き合うようになりますが、智子は過去に自分が放ったタバコの火が、偶然、キャンプのテントに燃え移って中にいた子供がやけどを負った、と告白します 友彦は、そのテントの中にいたのがサヨで、それを苦に彼女が自殺したと智子を責めます その結果、智子は自殺を図ります。しかし、サヨの妹ナオの告白によると、サヨは自分でテントに火を放ったというのです。果たしてナオの言うことは本当のことなのか。そもそも智子は放火をしたのか、しなかったのか・・・・・・
誤解が誤解を呼んで、次々と犠牲者が出ます。思い込みや誤解が殺人の連鎖を呼ぶ悲しい物語です。智子の幻影が目の前に現れる最後のシーンが印象に残ります