7日(月)。9連休最終日の昨日、飯田橋のギンレイホールで映画「星の旅人たち」を観ました エミリオ・エステヴェス監督による2010年、アメリカ・スペイン合作映画です
眼科医トム(マーティン・シーン)のもとに、ある日、一人息子ダニエル(監督自身が出演。マーティンの実の息子)の訃報が届きます 彼は世界を見たいと言ってキリスト教三大聖地の一つスペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステーラ(”星の平原”と呼ばれる)への巡礼の旅の途中で事故死したのです。父子はいつも対立してきた関係で、トムは息子が何を思って巡礼の旅に出たのか理解できません ダニエルの遺志を継ぐためトムは息子の遺灰をリュックにつめ、ダニエルが成し遂げられなかった巡礼の旅に出ることを決意します 彼は行く先々でダニエルの遺灰を置いていきます。旅の途中、減量のために巡礼しているオランダ人・ヨスト(ヨリック・ヴァン・ヴァーへニング)に出会い道連れになります そして、宿泊所で喫煙癖が止められないカナダ人女性のサラ(デボラ・カーラ・アンガー)に出会います。さらに、草原で作家希望で現在旅行ライターのアイルランド人・ジャック(ジェームズ・ネスビット)と出会い4人の旅が続きます 途中、トムのリュックが少年に盗まれる事件があったり、4人の間で喧嘩もありますが、巡礼の旅を達成し、最終的には海に遺灰を撒き、息子ダニエルの遺志を達成します
この映画はスペインの山岳地方を巡って旅を続ける”ロードムービー”です 東京に居ながらにして、スペインを旅する気分が味わえ、いつかスペインを旅してみたいという想いに駆られます
この映画を観ていて、ふと感じたのは「自分はなぜ映画を観るのだろう」ということでした。映画だけではなく、コンサートに行くことも同じ、読書することも同じです。その答えは”非日常を求めて”ということになるでしょう ”日常生活から断絶し、まったく違う環境に自分を置く”ということです。もっとも、私の場合は、どれも回数が多いので”非日常”ではなく”日常”になってしまっていると言えなくもないですが いずれにしても”日常生活”に流されて毎日を何気なく過ごすことは私には出来ません
映画の帰り、年が明けてからまだ初詣に行っていないことを思い出して、地元の高岩寺(”とげぬき地蔵”で有名)に参拝してきました 6日とは言え、日曜日ということもあってか、たくさんの人出がありました。日本人は信心深いのですね