5日(土)。年末年始の9連休も残すところ今日・明日の2日間のみとなってしまいました 今年もあっという間に過ぎてしまいそうな予感がします 目標達成に向けて頑張ろう
話は変わりますが、私が小学生のころ、大正生まれの母は時々自分自身が小学生(尋常小学校と言っていた)だった時のことを話してくれたものです 授業が始まると、生徒たちは授業よりも先生の話の方が面白いので、みんな揃って「ジャンバルジャン ジャンバルジャン」とはやし立てて”ああ、無情”(レ・ミゼラブル)の話の続きをせがんだということです。”レ・ミゼラブル”は時代を超えた不朽の名作なのですね
閑話休題
昨日、新宿ピカデリーで映画「レ・ミゼラブル」を観ました 実は、今日から公開されるMETライブビューイング「皇帝ティートの慈愛」(モーツアルト)の指定席を予約するために行ったのですが、時間もたっぷりあるので数ある上映中の映画の中から「レ・ミゼラブル」を選んだわけです
この作品はヴィクトル・ユーゴ―の小説を基に、世界的にミュージカルとして上演されてきた「レ・ミゼラブル」をトム・フーバー監督が映画化したものです
1815年、ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、妹のためにパンを盗んだ罪で19年も刑務所に服役していました 彼は仮出獄後に教会の銀食器を盗んで捕まりますが、罪を見逃してくれた司教に感銘を受けて改心します 1823年、工場主として市長にまで登りつめた彼は、以前工場で働いていて、娘を養うため極貧の生活を送るファンティーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合い、幼い娘コゼット(成人後=アマンダ・セイフライド)の面倒を見ると約束します ある日、”ジャン・バルジャン逮捕”の知らせを聞いた彼は、無実の人を牢獄に送ることを忍びなく思い、法廷で自分の正体を明かし、再び執念深いジャベール警部の追跡を受けます その後、警部の追跡を逃れて、成人したコゼットとパリで暮らしますが、体制に不満を持つ学生たちの蜂起に巻き込まれ、心に深い傷を負います
ほとんど予備知識のないまま、この映画を観たのですが、ミュージカルを映画化したものだとは思いませんでした あくまでもユーゴ―の小説を映画化したものと思っていたので、最初のシーンで俳優が歌を歌い出した時は、あれっ?と思いました
次に驚いたのは、口パクでなく俳優が本当に歌っているとすれば、すべてのキャストがプロ並みに上手だということです
最後にジャン・バルジャンがファンティーヌの霊に導かれて天に召されていくシーンでは、会場のあちこちでハンケチで目頭を押さえる姿が見受けられました 感動的なシーンでした
キャストの中で最も印象に残っているのはジャベール警部役のラッセル・クロウです どこまでも”法律を守ることが正しいこと”としてジャン・バルジャンを追求していく鋭い目は頭に焼き付いています
もう一人、ファンティーヌを演じたアン・ハサウェイはメトロポリタン歌劇場のソプラノ歌手(ヴェルディの”ドン・カルロ”にも出演していた。名前は不明)にそっくりなのです 初めて見た時は、あの歌手がここで歌っているのでは と本当にびっくりしました。
新年最初に観た映画としては”正解”だったと思います ただ、この作品はやはり本物のミュージカルで観たいと思いました