18日(木)。わが家に来てから今日で2504日目を迎え、18日の都議会運営委員会で、一連の問題をめぐる公開質疑が実施される予定だった木下富美子都議が、「体調不良のため」欠席すると発表され、ネットでは批難轟々となっている というニュースを見て感想を述べるモコタロです
体調不良は議員を辞職しない限り治らないと思う 議員報酬はまた寄付するのかね
昨夕、すみだトリフォニーホール(小)で新日本フィル「室内楽シリーズ 第145回 芸術の秋に・・・岸田晶子プロデュース編」を聴きました プログラムは①モーツアルト「クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581」、②ブラームス「クラリネット五重奏曲 ロ短調 ”シュタードラー” 作品115」です 演奏はクラリネット=仲舘壮志、マルコス・ペレス・ミランダ、ヴァイオリン=岸田晶子、堀内麻貴、ヴィオラ=脇屋冴子、チェロ=サミュエル・エリクソンです
会場は大入り袋が出たのではないかと思うほどで、ほぼ満席です プログラムの妙か、出演者の魅力か、それとも両方か? いずれにしても結構なことです
1曲目はモーツアルト「クラリネット五重奏曲 イ長調 ”シュタードラー” K.581」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1789年にクラリネットの名手アントン・シュタードラーのために作曲しました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「メヌエット ~ トリオ1・2」、第4楽章「アレグレット・コン・ヴァリアツィオー二」の4楽章から成ります
この曲では岸田が第1ヴァイオリンを務め、その右に堀内、脇屋、エリクソン、中館という並びで演奏します
中館のクラリネットは温かみがあり中庸の良さが前面に出ていました 特に素晴らしかったのは、第2楽章のラルゲットと第4楽章のアレグレットで、「長調の曲なのにどこか悲しい」というモーツアルトの特性がよく表れていました 4人の弦楽奏者のアンサンブルも美しく響きました 岸田さんのプレトーク(「えーと」の連発は止めた方がよいと思います)によると、中館氏は「読響のオーディションに受かってしまった」ので、このコンサートが新日本フィルの仲間とは最後となります オーボエの金子亜未さんに次いで読響に移ってしまうわけで、寂しい限りです
プログラム後半はブラームス「クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が、名クラリネット奏者ミュールフェルトに触発されて1891年に作曲した作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アンダンティーノ ~ プレスト・ノン・アッサイ、マ・コン・センチメント」、第4楽章「コン・モト ~ ウン・ポコ・メノ・モッソ」の4楽章から成ります
この曲では、堀内が第1ヴァイオリンを務め、右に岸田、エリクソン、脇屋、ミランダという並びで演奏します。チェロとヴィオラが入れ替わりました
ミランダのクラリネットは振幅の大きい演奏です 彼の一番の魅力は低音部の深みのある演奏です 第2楽章は弱音が美しく、晩年のブラームスの寂寥感が良く出ていました 第3楽章、第4楽章ではクラリネットと4人の弦楽奏者とのやり取りが聴きごたえありました 晩秋の今、しみじみと聴くのに相応しい演奏でした
アンコールは2人のクラリネット奏者を交えた6人で、チェコの作曲家ライヒャの「協奏的大二重奏曲ニ長調」から第3楽章「メヌエット」を楽し気に演奏しました 二人のクラリネット奏者が別々に同じフレーズを独奏する場面がありましたが、中館は弦楽器とバランスよく「協奏曲風に」、ミランダは弦楽器と丁々発止の「競争曲風に」演奏し、それぞれの特徴を発揮しました こういうアンコールは大歓迎です