今月は節分があったので、「鬼」にちなんだお話をいくつか読みました。
2、3歳児に向けてなので、大人と同じようにはフィクションを理解していないかもしれませんが
1、ももたろう
2、ちびっこちびおに あまんきみこ作
3、オニじゃないよ おにぎりだよ シゲタサヤカ作
の3冊は何度か子供達から読んでほしいとリクエストがあり今月は何度も読みました
ちびっこちびおにの絵本は、「ちびおに」という表現がちょっと差別的な要素を含むと感じたので「鬼は」と置き換えて読みました
また、少し難しそうな言葉は、2、3歳児に伝わる言葉に置き換えたり、補足を加えて読んでいます
3番目の絵本は、最後のオチがとても面白く、何度も繰り返し読んでお話の内容もなんとなくわかっている様子が見られます。絵も面白いので、今週は最後のオチのページになると子供達がそろって大爆笑するんです😄
2月の初めの頃、子供達に「鬼」のイメージを聞いた時は「こわい」という声がありました
「もし鬼さんが来て、一緒に遊ぼう!て言われたらどうする?」と聞くと「逃げる」なんてお返事がありました
2、3の本は、そんな鬼のイメージとは真逆なお話。
何度か繰り返し読んだ後に、このお話に出てくる鬼も怖い?と聞くと「怖くない」。とのこと。面白い。とか優しいという表現が使える子もいます
また、何度か読み聞かせを繰り返す中で、「鬼の気持ち」「周りで関わる人達の気持ち」を時々聞いています
例えばこのページ
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鬼はワクワクした気持ちで人間の村へオニギリを届けにやってきたんだけど、みんな逃げていなくなっちゃった。 子供達に「この時鬼はどういう気持ちだと思う? 嬉しい? 悲しい?怒ってる?」といくつか選択肢を出して聞いてみると「悲しい」と答えます。
「どうして悲しいと思う?」という質問もしますが、それを説明するのは まだ少し難しいようです。でも、ストーリーの流れや、絵の表情から 嬉しい、悲しい、ワクワクする、怒っている、驚いているなどの感情表現を言葉で伝える事ができていて感心します
また、桃太郎では おばあさんが川で洗濯をしている場面で
「ねえ、ねえ、どうして おばあさんは洗濯機を使わないの?」なんて現代的であり素朴なな質問が子供達から出ました
ですよねえ。。どうして洗濯機を使わないのかって。「昔々は洗濯機がなかったのよ。だから川でお洗濯してたんだって。大変だよね」なんて話をしたら
ボクのママ、ボクのパンツ洗濯機に入れるとか
私のダディ 私の靴下洗うなど、次々に それぞれの自宅での洗濯話をしてくれます。
また、桃太郎と言えば「大きな桃」が川から流れてきますが、この絵を見て「おしり〜!!」という子もいれば、「違う!桃だよ!」と言い合いになったり😅
おばあさんが包丁で桃を切ろうとするシーンになると
「切っちゃだめー!中に赤ちゃんがいるから!!」と何とも純粋で可愛らしい発言が、毎回読むたびに聞こえてきます
桃太郎は全部を理解するのは、少し難しいかな?と感じますが
おばあさんが川で洗濯をしていること
大きな桃が流れてきて、お家に持って帰って食べようとしたこと
そしたら桃がパカーンと割れて、赤ちゃんが出てきた事
この赤ちゃんが桃太郎であること
大きくなった桃太郎が、鬼退治へ行く事(この退治はあまりピンときていないと感じます)
鬼ヶ島へ行く途中で 犬、さる、雉にあったこと
鬼ヶ島では犬が鬼にかみつき、猿がひっかき、雉が目を突いたこと
桃太郎がおじいさんとおばあさんのお家へ帰った事
この辺りが断片的に印象に残っているように感じます
読み聞かせの時間は、私も楽しい。