今、私が受講している朗読講座で課題になっている吉野せい著「洟を垂らした神」は開拓期の福島県いわき市小名浜が舞台となった作品です。
苦しい開墾地の生活の中でおもちゃも買い与えられなかった子どもたちは、親にねだることをせず、竹トンボもコマもヨーヨーも自分で作って遊んでいました。それらは売り物のおもちゃのように形こそ整っていないものの、バランスに狂いがなく作り出してしまう神のような子どもたちと表現されていました。
福島県いわき市は1966年に磐城市、平市など14市町村が合併してできた市だそうです。
平成の大合併でも合併後の市の名前でもめていた所が多くありましたが、いわき市の場合も平穏にというわけにはいかなかったようです。一見すると磐城市を平仮名に変えただけと思われるのですが、そうではないのです。語源は聖徳太子の十七条の憲法にある「和を以って貴しとなす」を漢文で書いた「以和貴」を“いわき”としたそうです。
何もないところからの開墾、合併の融和を導き出す知恵、これらを結集させて震災からの復興を成し遂げてくれると信じています。
「和を以って貴しとなす」・・でいわき市!
土地名も奥が深いですね。。
今度「洟を垂らした神」の朗読を聴かせてください♪
ありがとうございます。言葉遊びの要素がある市の名前って、いわき市の他に例がないでしょう。おそらく…。
朗読…聴いてもらえたらいいけど、長めなので寝ないでくださいね(^_^;)
こういう例は他にもあり、栃木県南部の陸運支局支所は佐野市にあるんですが、周辺市が「(小さい市の)佐野ナンバーは納得出来ない」とクレームを付け、結局は「『とちぎ』ナンバー」で落ち着いたようです。
現在では大して珍しくない平仮名市名ですが、いわき市、宮崎県えびの市に続く三番目の平仮名市名は、当時自分が住んでいた茨城県つくば市でした。まだ平仮名市名が珍しい時代。こちらが「つくば市」と書いて郵便物を送ると、向こうからは「筑波市」と宛名に書かれて送られてくる事がよくありました。まるで自分が漢字を書けないと思われたようで、面白くなかった事を憶えています。
ありがとうございます。
そういえば、つくば市も平仮名ですね。。
私は宛先に”さいたま市”と書くとき、「なんか小学生が書いた手紙みたい」って思っていました。
今日は朝から学べました有難う御座います
朗読・・頑張って居ますね又機会を作って聞きに行きます
ありがとうございます!
なかなかユニークな発想ですよね。合併の混乱の中でよく思い付いたと感心しました。
朗読、少しは聞けるようになったと思うので、機会がありましたら、よろしくお願いします。