先日、縁あって名古屋市科学館で開催中の「特別展 ネコにゃんとクールなハンターたち」を観る機会を得ました。
猫科の動物について進化を含めて追うという興味深い企画。はくせいや骨格の展示、野生の猫科の動物は40種、トラとイエネコの遺伝子は95.6%が共通などの情報は「趣味はにゃんこ」を自称するたっちー的には充分楽しめました。
と同時に、ここ数年疑問に思っていたことについて、さらに疑問が膨らみました。
それは、にゃんこは弥生時代から日本にいたという説です。
根拠となる骨が発掘されたのが長崎県のカラカミ遺跡。地理的に対馬ヤマネコなどが何らかの事情で九州に渡った…とは考えられないのか?などとずっと疑問に思っています。
しかも、今回の特別展で、対馬ヤマネコとイエネコを骨格から見分けることはできないということもわかりました。
疑問が膨らみ、ググっていたところあるサイトで興味深い解説がありました。
そのサイトをみると、まずイエネコの対馬ヤマネコを骨格で見分けるためにはDNA鑑定が必要とのこと。外見で見分けができないのですから、まぁしょうがないですよね。
しかし、発見された骨格のDNA鑑定は行われていないそうです。骨が古すぎると鑑定が難しくなるので「まぁ、やらないってこともあんじゃね?」という気もするのでそれ自体はいいのですが、ではなぜにゃんこ=イエネコだと判断したのか?
弥生時代にも交易のあった韓国の金海フェヒョンリ貝塚で猫科動物のものらしい骨が見つかったというのがどうやら判断の決め手になったというのです。
しかーし「猫科動物のものらしい骨」と書いたように、この骨のDNA鑑定も行われていないとのこと。
そうなると、フェヒョンリ貝塚の骨はそもそもにゃんこ=イエネコなのか?という疑問も残ります。
にもかかわらず、韓国でにゃんこ=イエネコっぽい骨が見つかった→交易のある弥生時代の長崎でもにゃんこ=イエネコっぽい骨が見つかった→弥生時代に韓国経由で日本にゃんこ=イエネコがきていた! ということのようで、いわば状況証拠だけということのようです。
へぇ〜っと感心しつつ、わかっただけでも何となく腑に落ちて、夏休みの宿題が完了したような(実は完了したことはなかったりしますが…)、ほっとした気がしています。
それにしても、こちらのサイト、管理者がどのような方なのかは不明ですが、にゃんこをとてつもなく深く掘り下げてまとめていて「すげぇー!」って感心していました。
是非、ご覧ください。
もうひとつ、ちなみに今回の写真は、自宅付近を散歩中に見つけたにゃんこ型のベンチ。
にゃんこを膝に抱いて座りたい!