前回、にゃんこが弥生時代から日本にいたという説はどうもあやしいんじゃねぇ? というお話をご紹介しました。
ということで、実のところはこんなことでは? というたっちー仮説をいつものように妄想を暴走させて考えてみました。以下、お楽しみください。
むか〜し、昔。朝鮮半島を出発した船が対馬に到着。長崎に向かう途中に立ち寄ったのでした。
「今回も売りまくるぞぉー」
と船員さんは大盛り上がり。
一方、視線をぐーっと落として床を見ていくと丸々と太ったネズミ。
「いやー、うまい食事がいつでも腹一杯食べられる船って最高ー!」
と我が世の春を謳歌していました。
その船を見つめていたのが対馬のヤマネコ兄弟。好奇心の強い兄弟は「おい、見ろよ。でっかい船が止まってるぜ」と停泊している大きな船に興味津々です。
近づいていくと何やら食欲をそそる匂いが漂ってきます。
「そういえば、大きな船の中にたくさん獲物がいるってきいたことがあるぜ」
「へぇーじゃあ一丁、腹一杯にしに行こうよ」
ということで、船に乗り込んだヤマネコ兄弟。ほどなく、ネズミを見つけて捕まえます。
「いただきぃ〜。こんなに丸々したネズミは初めてだぜぃ」
我が世の春からどん底に落ちたネズミたち。一転して、ヤマネコ兄弟に訪れた我が世の春。まさに、無制限食べ放題状態で狩に夢中になっていると船が出航。
「おい、なんだか外の景色が変わったよ。どうなっちゃたんだ?」
と気がついたときにはすでに船は沖に出てしまいました。
戸惑いつつも「まぁ、ネズミ喰ってから考えよう」って感じでのんきに構えていたヤマネコ兄弟。
「なんだか変な生き物が乗り込んでネズミとってるぞ」と船員さんも気づきましたが「荷物を盗み食いするネズミをとってくれるなんてありがてぇじゃねぇか」とヤマネコ兄弟を歓迎。そのまま船は進み続けます。
ヤマネコ兄弟がネズミを齧齧っている間に長崎に到着。咄嗟に上陸します。
「ここどこ? いつもオレたちがいたところと違うよ」
と、くんくん嗅が回りながら周囲を散策。人間と集落に到着します。
「ここにもうまそうなネズミがたくさんいるじゃん!」
という感じでネズミ捕り。
人間たちは「最近ネズミが少ないなぁと思ったらこいつらが捕まえてたんだ。ありがてぇ」とここでも歓迎されるヤマネコ兄弟。
ネズミがいないときは人間から食事をもらい、悠々自適。地域猫状態ですっかり定住します。
ヤマネコ兄弟も「島にいるときより快適じゃん」という感じで、そのまま人間の集落で一生を終えます。
ときを経てこのヤマネコ兄弟の亡骸を発掘隊が発見。「弥生時代にもにゃんこがいたじゃん」ってことに……。
というところではないかと、考えてみました。
あるいは、ネズミの被害から荷を守ろうとして人間が意識的に乗船させたヤマネコが長崎に上陸し定着した、あるいはネズミ駆除として売買された可能性も考えられるのでは?とも推察しています。
まぁ、いずれにしろシロウトの思いつきなので、今後の研究を楽しみに待ちたいと思います。
ちなみに今回の写真は押入れベッドに寛ぐギジロウとわおん。久しぶりのツーショットです。