愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

『猫辞苑』

2006年09月30日 | たっちーの部屋
忘れてました! この本をご紹介することを!
ご存知の方も多いと思いますが、「猫」にまつわる言葉やことわざ100語をかわいいイラストつきでご紹介しています。
表紙の猫、よくみると額に「売地」の看板が立ってます。「猫の額」です。全体的にこんな感じです。
一部をご紹介すると「猫の貰いがけ、嫁のとりがけ」は、猫も嫁もおとなしいのは最初のうちだけというたとえ。たしかに西子も家に着くまではおとなしかった。う~ん、気をつけよう…。
このほかにも「まずい魚」=「猫跨ぎ」などなど、よく耳にするものから「へぇ~」って感じのものまであって、猫ウンチクを蓄えるには格好の本かも?
さらに、帯にはかのアルベルト・シュバイツァー先生の「人生の辛苦から逃れる道はただ二つ。それは音楽と猫だ!」というありがたいお言葉。「招き猫の由来」といい、偉人と呼ばれる人は猫好きが多いのかな?
諸般の事情があって、現在、手元にはありませんが、猫好きにはおススメ。
僕も「人生の辛苦から逃れる」ために、西子を膝に『猫辞苑』見ながら音楽を聴こうと思います。
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妊娠にゃんこ

2006年09月29日 | 散歩
自宅のすぐ側で黒にゃんこ発見!
「あっ、にゃんこだ」と思い足を止めたのですが、警戒心がメチャクチャ高く、なかなか近づけません。
「なんだよぉ~、単なる猫好きなんだから仲良くしようよ~」
などといいながら、少しずつ距離を詰めていって気づいたのですが、このにゃんこ妊娠中。お腹がパンパンに張って、おっぱいも大きくなっているのがわかりました。
身重なにゃんこにストレスを与えてはいけないと思い、それ以上、距離を詰めることを断念。
ノラのようだけど、親子ともども大丈夫かなぁ? ちょっと心配です。
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まんまる目

2006年09月28日 | 散歩
自宅の付近で、壁の上をとことこと歩いているにゃんこを発見。
壁の内側に消えていったので、覗き込むと視線が合ってしまいました。
まんまるの目がかわいい、なかなかの美猫です。
飼い猫のようで、赤くてかわいらしい首輪をしていました。
あの手この手で呼んでみたのですが、なかなか近づいてきません。
僕の呼びかけに、かなり興味は持っているようでしたが、きっと飼い主に「知らない人に付いて行っちゃダメ!」って言われているのでしょう。結局、警戒を解くことはありませんでした。
う~ん、残念…。
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ちょっと心配…

2006年09月27日 | 西子
 先日、僕がイスに座ってパソコンをしているとき、いつものように西子が「あおーん」を連発。
 「なんだよぉ~うるさいヤツだなぁ。モンクばっかり言ってないで膝の上に来ればいいだろう」
 などといいながら、太ももの辺りをパンパンと叩き、「おいでー」と呼びかけました。
 一番のお気に入りの胡坐の膝でないのが不満なのか、なんとなーく面倒くさそうに僕の足元までくる西子。「いいじゃん、おいでよ」という僕に促されるように飛び乗ったのですが、これまでのようなジャンプ力がなくなり、あわや転落寸前。
 「えーっ、ちょっとどうしちゃったの?」
 と思い、抱き上げて身体中を点検してみましたが、とくに異常は見当たりません。そういえば、ここ数か月、西子はまったく遊んでいません。以前は、お気に入りのボール、通称「キラキラ」を追いかけて走り回っていたのですが、最近は食べる→寝る→ゴロゴロいう、を繰り返しているだけ。推定高齢の西子だからあまり気にしていませんでしたが、だいぶ筋力が弱っているようです。
 以前からそうですが、ごはんはお皿に盛ってもすぐに平らげてしまうことはなく、ほぼ1日がかりで少―しずつ食べています。しかも、もともと少食でしたが、最近さらに食べる量が少なくなった印象です。
 相変わらず毛ヅヤはいいし、「あおーん」は大きいので、大事に至ることはなく、おそらく加齢によるものと思われますが、ちょっと心配。週末には、病院に連れて行こうと思います。
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白黒にゃんこ

2006年09月26日 | 散歩
仕事で外出先から戻る途中、細い路地でにゃんこ発見。
「あっ、にゃんこだ」って思い、足を止めた僕の猫好きオーラを感じたのか「にゃーん」とかわいい声で鳴きながら近寄ってきました。
白黒でコロコロ太った、とってもかわいいにゃんこです。
ナデナデしていると、ゴロゴロいいながら地面に身体をごろん。
飼い猫かノラかは不明ですが、あまりにも無防備。
「君ぃ~、僕は単なる猫好きだからいいけど、悪い人もいるから気をつけないとダメだよぉ~」
などといって、立ち去ろうとすると「にゃーん」とかわいい声で鳴きながら、さえぎるように僕の前に出てきました。
仕方なく、またしゃがみこんでナデナデ→ゴロゴロの繰り返し。
ずいぶん長い間、遊んじゃいました。
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チャトランの寝場所

2006年09月25日 | お友達のうちのにゃんこ
以前、ご紹介したKくんちのチャトランです。
今回の写真は、先日、ケータイメールで送られてきたもの。
「なにやってるんだろう?」
と思い、Kくんに確認したところ「寝ているところ」だそうです。
しかも、場所はトイレの前。
というのも、ある暑い夏の日、涼を求めて家の中をさまよっていたチャトラン。
なぜか、トイレのドアのわずかに空いた下から入ってくる風がよほどお気に召したらしく、このようなポーズで寝てしまったのだそうです。
以後、夏はこの場所でこのポーズが定番になったとか。
トイレに入るたびに、猫どかしてたのかと思うとちょっと面倒くさい…。
しかし、にゃんこって人間が想像しないようなことしますよね。もっとも、それもにゃんこの魅力なんですけどね!
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微妙な時期

2006年09月24日 | 西子
 先日、夜の西子の寝場所が、冬の低位置である僕の腕枕に戻ったとのご報告をさせていただきました。
 しかし残念なことに、その後、やや気温が上昇。再度、西子の寝場所は夏の定位置、右枕横に戻ってしまいました。寝場所は戻ったのですが、電気アンカは離していません。たしかに、季節の変わり目で気温が微妙な時期なのはわかるのですが、腕枕がなくなっているのに、電気アンカが継続している矛盾は、飼い主にとって悲しい現実です。
 さらに、この時期のちょっぴり寒い朝は、布団の中より低めの温度にした電気アンカのほうが過ごしやすいらしく、このところ連日のように朝早くから「電気アンカの電気を入れてよぉ~」って感じで、寝ている僕の耳元で「あおーん」だの「びゃおーん」だのを連発します。
 ゆっくり寝ていようと思った週末にも、容赦なく朝早くから耳元での「あおーん」「びゃおーん」を連発。電気アンカの電気を入れ、温まるころにはスヤスヤと眠っていました。さらに、日中は電気アンカと布団の上を交互に行き来して、体温を調節しながら丸くなってスヤスヤと気持よさそうに寝て過ごしています。
 そんな西子をみて「こいつ、飼い主を朝から起こしといて、自分は昼間っからに電気アンカ抱いて熟睡か」と思うと、少々腹立たしくなってきました。ちょっと仕返しを…と思い、丸くなって寝ている西子をびろ~んと伸ばす僕。寝ぼけマナコで、無抵抗でナスガママにされる西子。
 「気持ちよく寝ているところを起こされる苦痛を味わいやがれ~」
 などといいながら、びろ~んと伸ばしたのですが、起こされたのを幸いに僕の膝に乗り、丸くなって寝ようとする西子。この程度の嫌がらせは、意味がなかったようです。やっぱり、猫には勝てません…。
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目ヤニにゃんこ

2006年09月23日 | 散歩
この日の東京のお昼はやや曇り。そのせいか、だいぶ過ごしやすい。
ということで、いつものようにランチ後ににゃんこを求めてお散歩。
すると、会社近くの公園でにゃんこ発見。
初めはちょっと警戒して、逃げるそぶりを見せていましたが、そこは自称・猫使い。すぐに、お友達になりました。
体中をナデナデしていると、気持よさそうにノドを鳴らしてゴロゴロ。とってもかわいいです。
でもこのにゃんこ、よく見ると、目ヤニがすごい。
病気かな? とも思ったのですが、毛ツヤは良。胸の辺りをちょっとケガしていましたが、元気もあるようなので、心配はないようす。
こんなチェックをしながらナデナデしていたら、甘えるように足に擦り寄ってきました。
ズボンに目ヤニをつけられるのではないかと、ちょっとハラハラでした。
目ヤニはつけられませんでしたが、案の定、毛だらけ。
ちょっと心配だし、せっかく仲良くなったので、これからも目ヤニに注意しつつ、ようすを見にこようと思います。
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去勢手術後のミュウくん

2006年09月22日 | お友達のうちのにゃんこ
たびたびご紹介している、てっちーさんちのミュウくんです。
以前、お話していましたが、ついに去勢手術をしました。
今回の写真は、手術をして無事に帰宅後のミュウくんの様子。
手術のあとが気になるらしく、しきりにナメナメしていたそうです。
てっちーさんの奥さまは、去勢手術をすることで噛み癖がなくなりことを期待していたようですが、今のところ期待にはそえていないようす。
ハテサテ、今後のミュウくんに変化は訪れるのでしょうか?
いずれにしろ、オスにゃんこの去勢手術とはいえ、術後は大事にしてくださいね~。
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英雄の島 イドラ島

2006年09月21日 | たっちーの部屋
 GyaOで無料配信されている「エーゲ海 猫たち楽園の島々」のVol.2「英雄の島 イドラ島」の配信が今月19日から始まりました。
 前回の「ミコノス島」に引き続いて見てみましたが、なかなかほげほげできてよかったので、ご紹介します。
 「英雄の島」の由来は、その昔、イドラの商人たちが自らの船を武装してギリシャ独立のために戦ったことだそうです。現在のイドラ島は、英雄といった勇ましさはなく、文化遺産を守るためにバイクやクルマの乗り入れが禁じられ、馬やロバで物資を運ぶのーんびりした島。エーゲ海の白い街並みに、たくさんの猫たちが気持ちよさそうに、のーんびりと暮らす、まさに「猫の島」です。
 アテネに近く、エーゲ海のワンディクルーズのコースになっていて、1日に20便も乗り入れているそうです。クルーズ船の添乗員さんがキャットフードを差し入れてくれるので、船が着くたびに猫たちがお出迎えをしているような状況になっているようす。
 添乗員さんからもらったキャットフードを食べているところにワンコが割り込んできたり、お魚屋さんからおこぼれをもらったり、オープンカフェでお客さんから食べ物をねだったり、お土産屋さんで商品に混じって置物のように丸くなって寝ていたり…。猫たちが、自由気ままに暮らしているようすが、すごくほげほげっとさせてくれます。
 CMを除く放送時間は約25分。前回のミコノス島との違いはペリカンがいないだけ?って気もしますが、ほげほげっとしたい休日などに特におススメかも?
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ただいま警戒中

2006年09月20日 | 散歩
引き続き、都営住宅付近のにゃんこ。
最近気づいたのですが、同じくらいの大きさの黒猫が2匹います。
どちらも極めて警戒心が高く、なかなか簡単にはお友達になれそうもありません。
1匹は、僕が足をとめた途端に逃走。もう1匹は、この写真のにゃんこ。
植え込みから、顔を出して警戒心たっぷりの様子で僕を見ていました。
深追いせずに、強面のにゃんこと遊んでいたら、植え込みから出てきて遠巻きに様子を見ていました。
一緒に遊べる日も近いかもしれません。
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仲間入り?

2006年09月19日 | 散歩
以前、猫じゃらしの届く距離新参者で、ご紹介したにゃんこが、いつの間にか都営住宅の駐車場内部に侵入、カバーをかけたバイクの上でぐで~とお昼寝していました。
とっても警戒心が強かったのに、触ってもぜんぜん嫌がる気配なし。
まだ目つきがやや不信感を漂わせていますけど…。
「とりあえず、仲間入りできたようでよかったのかなぁ」と思ったのですが、頭にちょっとケガをしています。
さらに、いつも駐車場内でごろごろしていた、パンダ並みのしっぽのにゃんこが不在。
にゃんこたちに、何かがあったのでしょうか?
もしかしたら、このにゃんことパンダ並みのしっぽのにゃんこで、強面のにゃんこを奪い合った?なんてことがあったりして…。
それにしても、姿が見えなかったパンダにゃんこがちょっと心配です。
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改めてプロフィール

2006年09月18日 | 西子
 当初、ヤフーでブログを始めたのが今年の1月、その後、4月にgooに完全移転。開設当初からだと、すでに8ヵ月以上が経過しました。ずいぶん、記事も溜まってきましたので、整理の意味もかねて、今回は改めて西子のプロフィールをご紹介しようと思います。
○出会い:一昨年の秋ごろから西新宿の駐車場に出没。西新宿で出会ったから「西子」です。地域で暮らす猫のお世話をしている方の「駐車場が、再開発で近々なくなる」「飼い主が死んでしまったためノラになった」という話を聞き、その年の年末に連れ帰ってしまいました。ちなみに、駐車場の周辺は再開発が進みましたが、駐車場は未だに存在しています。ちょっと、騙されたような気がする…。
○年齢:不詳です。1年半前に「猫の病院」で診てもらったときは、推定年齢7~8歳とのこと。西子は、最近やや太ってきたとはいえ、それでも体重は3キロ未満。連れ帰った当初は2キロをちょっと超えたほどと小柄でしたから、1歳未満だと思っていました。ここでも、ちょっと騙された気がする…。
○鳴き声:さかりのように「あおーん」と、とっても大きな声で鳴きます。ノラ時代の西子は一声も鳴かなかったし、連れ帰る途中の電車の中でもまったく鳴かなかったので「なんて、おとなしい猫だ」って思っていました。でも、家についた途端に、「あおーん」を連発。「なれないうちは鳴くこともあるだろう」と思っていたのですが、現在に至っても連日、けたたましく鳴き喚きます。やっぱり、ちょっと騙されたような気がする…。
○健康状態:連れ帰ったときから、すでに腎臓がかなり悪く腎不全寸前。その後、獣医さんの勧めもあり、腎臓食オンリーの食生活を送っています。そのかいあってか、最近はずいぶんとケヅヤもよくなって、体調も安定してきたように思います。それからは歯。連れ帰ったときには、すでに犬歯が2本しかなく、その後、何をしたかは不明ですが、右の犬歯を折り、現在、犬歯は左の1本だけ。犬歯が2本しかないと聞いたときは、病気や虐待を心配しましたが、どうやら歯を折るような遊び方が好きで、かってにバキバキ折ってきたようです。
○好きなもの:たっちーの膝と電気アンカ。このほか、押入れも結構好きで開けっ放しにすると、どこからともなく現れて侵入します。
○嫌いなもの:掃除機。どんなに猫ベッドで電気アンカを抱いて寛いでいても、掃除機をかけ始めると逃げます。それから、爪切りとブラッシングも嫌い。濡れるのも嫌うので、お風呂に入れられず、濡れたタオルなどで時折身体を拭くのですが、それすら嫌がります。

 腎臓はよくなることはなく、現状維持が限界。しかもすでに高齢と思われる西子ですから、何年生活をともにできるか、ちょっと不安もありますが、この先もなんとか仲良くやっていこうと思います。
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罪悪感猫のロン3

2006年09月17日 | ネコの寓話
 翌朝、起きたロンは、立ち上がるのがやっと。普通に歩くことすらできません。4つの足すべてが思うように動かないのですから、無理はありません。結局、ごはんを食べに行くことも縄張りの点検に行くことも、満足にできなくなってしまいました。
 こうなってしまっては、1日中丸くなって寝ているしかありません。ロンは日に日に痩せていきました。でも、そうやって身動きができずに空腹を抱えて過ごすことが、チーとタロロへの罪滅ぼしだと思っていました。
 そんなある日、ロンの前にタビがゆっくりとした足取りで近づいてきました。
 「こんなことをいつまで続ける気だい?」
 タビが覗き込んで尋ねました。
 「僕があのとき寝坊さえしなければ、チーもタロロもケガをすることはなかったんだ。僕が不幸な目に合わなければ申し訳ないよ」
 すっかり弱々しくなった声で、ロンがいいました。
 タビは、そんなロンを見ていいました。
 「自分で自分を裁いても、満足するのは君だけだよ。君がそんなふうに、ひとりでどんなに苦しんでいてもなーんにも変わらない。それに、君は大切なことをやっていないよ。よーく、考えてごらん」
タビは、そういうと「あおーん」と一鳴きし、高い塀をぴょんと飛び越えて去っていきました。
 ロンは、「僕がやっていない大切なこと…?」とつぶやきながら、去っていくタビの後姿を見つめていました。見つめながら、考えてハッと思い出すことがありました。
 翌朝、痩せ細った身体に、思うように動かない足を引きずりながらチーとタロロのところに行きました。2匹のケガはすっかり治っていました。ロンは、2匹に向かって言いました。
 「この間は、寝坊してごめんなさい。ケンカにならなければ、ケガをすることもなかったのに…」
 「もうケガも治ったし、気にしてないよ。それにケンカの原因はなんであれ、ケンカをしたのは僕たちだから、君は関係ないよ」
チーとタロロは、さわやかにいいました。
 すると、それまで思うように動かなかったロンの足が自由に動くようになりました。
 「ありがとう。ずーっと気にしてたから、ホッとしたよ。ホッとしたら、お腹が空いてきた。何か、食べに行こう」
 3匹は、仲良く連れ立って歩き始めました。
 その様子を、高い木の上からタビがうれしそうに眺めていました。(おわり)

作者たっちーから:罪悪感はとっても大切な感情です。罪悪感がないと、同じような間違いや失敗を何度も繰り返し、結局は信用を失ってしまいます。でも、ロンのように罪悪感にとらわれて、自分を裁いて身動きができなくなってしまうこともあります。間違いや失敗したときは直ちに謝ること、そして出来ることと出来ないことを整理して、できることを実行していくこと、が大切なのではないかと思います。
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罪悪感猫のロン2

2006年09月16日 | ネコの寓話
 右の前足と左の後足が思うように動かないことは、思った以上に不自由で自分の縄張りの点検をするのがやっと。結局、いつもと同じように食事にありつくこともままならず、空腹を抱えて寝て過ごしていました。
 そんなロンに追い討ちをかける出来事が…。タロロが無理をして屋根の上に上ろうとしたときに塀から落ちてしまい、右の後足を負傷。ときを同じくして、心配していたように、チーが散歩中の犬に襲われたときに逃げ遅れ、今後は左の前足をケガしてしまったのです。
 心配して駆けつけたロン。タロロは「どうしても、屋根の上で昼寝がしたくなって無理したらこのザマだよ。ケガさえしていなければよかったんだが…。ツイてないないぁ」と寂しそうにいいました。チーは「ワンコのあんな攻撃なんて、いつもなら簡単に除けられるんだよ。ケガさえしていなければよかったんだが…ツイてないなぁ」と不貞腐れたようにいいました。
 ロンは、2匹の様子を見て、この前以上に申し訳ない気持でいっぱいになり、小さくなってまた黙ったまま、その場を後にしました。
 「僕のせいだ。僕があのとき寝坊さえしなければ…」
 何度も、何度も、そう考えてしまい、夜になってもなかなか寝付けないでいました。そんな、ロンの前にまた降ったようにタビが現れました。
 ロンは、今度もタロロとチーと同じように、右の後足と左の前足の自由を奪うよう、タビに頼みました。
 タビは呆れたような顔をしながら、ロンの頼みを受け入れました。すると、ロンは、少し安心したようで、すぐに眠ってしまいました。(つづく)
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