大阪市内のある公園。捨てられたのか母にゃんこからはぐれたのか、きょうだいらしき子にゃんこ・3にゃんを見かけるようになりました。
見かけるようになった当初は、目も十分に開かずにガリガリにやせていたそうですが、近所の方々がエサやりさんとなり世話をしたところ、なんとか回復。子にゃんこたちもすっかり公園に居つくようになりました。
しかし、この公園には先住にゃんこもいます。猫は縄張りを持つ動物ですから、子にゃんことはいえ一気に3にゃんも増えたら、誰かが先住にゃんこに寝返って「アニキのタマ(命)は俺がとったる~」みたいな、にゃんこ版「仁義なき戦い」に発展するのでは? との心配もありました。しかし、そんな心配をよそに先住にゃんこは子にゃんこたちには目もくれなかったんだそうです。
ところが…その関係は、ある雨の夜を境に劇的に変わることになります。
そう、それは雨の降るある夜のこと。「寒いようぉ~、お兄ちゃん」「うん、寒いけど夜が明けるまでがんばろう」などとでも言っているかのように、濡れた身体を寄せ合って震える3子にゃんこ。
その様子を先住にゃんこが目撃します。この子にゃんこたちの様子を見て、自分の子にゃんこ時代が走馬灯のように蘇った―かどうかは定かではありませんが、自分はずぶぬれになりながら、抱くようにして3にゃんをかばい始めました。
そして、この日を境に、先住にゃんこによる子にゃんこの世話が始まります。残念ながら1にゃんいなくなりましたが、残る2にゃんに餌を食べさせ、夜は身を寄せ合って寝ているんだそうです。
「仁義なき闘い」を予想していたのに、血縁はないながらもすっかり「ひとつ屋根の下」状態になったにゃんこたち。その中睦まじい姿に、地域での人気が沸騰中とのこと。いつまでも仲良くね!
ちなみに、今回写真は猫ベッドで一緒に寝ている西子とキジロウの2ショット。寝ているときはくっついていますが、起きているときは緊張が絶えません。仲良くしてよぉ~