最近、知事がやたらと有名な宮崎県に母猫と3匹の子猫が住んでいました。
やさしいお母さんに抱かれて、3匹の子猫はすくすくと育つはず…だったのですが、お母さんがクルマに轢かれて死んでしまいました。
それを知らない3匹の子猫は、お母さんの帰りを待ち続けます。
しかし、いつまで経っても帰らないお母さん。
「お母さんは、僕たちのこと忘れちゃったのかな?」
「そんなこと、あるわけないだろ!」
「じゃあ、どうして帰ってこないんだ?」
「きっと、帰れなくなった事情があるんだ」
「そうだ、じゃあ僕たちでお母さんを迎えに行こう!」
こうして、残された幼い3匹の子猫のお母さんを探すたびが始まります。
しかし、幼い子猫たちだけではどうにもなりません。
人の波にもまれ、街をふらふらと彷徨うだけ…。思うように食べ物を口にすることもできず、日に日に衰弱していく3匹。
そうこうしているうちに、ある一軒の家の裏庭にたどり着きます。
「あっ、猫だ。猫がいるよ」
子猫の存在に一番初めに気がついたのは、小学校3年生の女の子でした。
その声を聞きつけたお祖母ちゃん、そしてこの家で飼われている愛犬のダックスフンドのジャムちゃんが駆けつけます。
そしてジャムちゃんは、子猫たちをみると運命に導かれるように、近づき横になってお乳を挙げ始めました。
これには、女の子もお祖母ちゃんもびっくり。
まるで母猫が乗り移ったかのようにかいがいしく世話を始めました。
残念ながら3匹のうちの1匹は衰弱して死んでしまいましたが、2匹は出るはずがないのに出ているジャムちゃんのお乳を飲んで、すくすくと元気に成長。
1匹は知人に里親さんになってもらうことが決定。もう1匹はそのままこのお宅で飼われることになりました。
3匹みんなに助かってほしかったのですが、現実は厳しいです。先に逝ったきょうだい猫の分まで、2匹には元気に幸せに暮らしてほしいものです。
ちなみに、今回の写真は、マザーボールでの西子とキジロウの2ショット。なんだか、お互いがとっても寝苦しそうにしている…。このダックスフンドと子猫のように慈しみってもんを持てないんでしょうかねぇ~
さらにちなみに、今回のお話も大筋は変えていませんが、かなりたっちーが脚色しています。
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