金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

依頼の繕いのその後

2017-11-20 13:42:01 | 多種類の繕い例
テープで固定していた繕い品。
そのテープをはがして様子を見ると。

少しずれができていて、このあと余分の接着剤を削り取ります。


こちらの花器は少しずれが大きめですね。
気になっていたので、妻に頑張ってずれができないようにと口うるさくそばで声掛けしたのでしたが、難しいものなんです。
接着剤をきれいに削るとどんな感じになるでしょうかね。


引き続き、妻に手入れをしてもらって。
でも、まだ不十分なので、私も左手でですが、手を加えて。



なんとか仕上がりました。
依頼された方の希望内容には十分ですが。


接合部分に漆の処理が必要かどうかですね。
その部分が汚れがついてきたら、漂白処理をしてもらえばいいのですが。


裏側は気にならないでしょうけど。


花器の方は、「新うるし」の色合わせをしたものを亀裂部分に入れてもらったのですが。
できれば、埋めたいところですが。



どちらも迷うところです。
妻にこれ以上頼めないし。
左手でトライしてみましょうか。
とりあえず、依頼された方の意向も確認しましょうか。


こんな時に繕いの依頼

2017-11-20 13:22:27 | 多種類の繕い例
伊丹クラフトフェアーの時に伊丹市野間在住の帽子作家さんから繕いの依頼を受けていました。
最終日の撤収時に作品を預かるお約束をして。

その最終日に私の右腕をみて、「あら、大変。いつまでかかってもいいですよ」と。

こんな品物です。

ご本人がとても気に入って使っていたという鉢が真っ二つに。
繕いの手法は、できるだけ目立たない方がいいとのこと。


それとこんなものもあってと、もう一点です。
変わった形の花器ですね。
これは捨てようかと思っていたとか。
とんでもない!
面白い花器ですよね。


撤収に同伴してくれた娘たちに持ち帰ってもらって。

繕いは妻に依頼して。
さあ、スタートです。

割れ目に汚れが少しあったので、漂白処理をしてからアラルダイトのみでの接着です。
後の処理がやっかいなので、余り付け過ぎないようにと横からアドバイス。


ずれないようにしながら、しっかり接着するように口うるさく。


次の花器にも取り掛かってもらって。
この花器も目立たない繕いでと、頼まれています。


アラルダイトのみで、ずれないように。
見ているだけで手が出せないのがはがゆいですが、仕方がありませんね。


この状態で一日置きましょう。