藤枝マリンダイビング BLOG

ダイビング日記を書き込んでいます。

ブーメラン・・・バブルと共に泡と消え

2009-08-16 22:15:33 | Weblog
これが登場したのは、バブルの終わり頃だったか。
マイナーでダサーいイメージだったダイビングが、カラフルな機材の登場で一躍大ブームとなり、石津浜でさえ多いときは1日20人以上がエントリーしていた時代がありましたっけ。

ちょうどこの頃、重いタンクを背負って、というイメージを打破すべく、こういった簡易潜水器具がいくつか登場しました。
なお、誠に残念ながら私は使ったことがありません。



ブーメラン=Boom e lung
形が投げると戻ってくるブーメランに似ている事、Aqua-Lung(登録商標)でおなじみの肺を表す"Lung"、(ひょっとしてeは手軽に楽しめるという意味で easy の"e"?)を組み合わせたネーミングはなかなかの傑作であると思います。


大きさがわかるように、マスクを一緒に撮ってみました。
レギュレータの下の、穴がポコポコ開いた部分が排気となるようです。




タンク容積は、0.3リットル×2本、または1リットル(1.6kg)×2本。
右側の大きい容器が1リットルタンクです。
タンクを直にねじ込んでセットします。
どちらもアルミ製で、本格的な200気圧仕様。
いくら手軽とはいえ、4kg近いセットをアゴの力だけで支えるのは辛いので、後頭部にベルトをまわして重量を支えるようになっています。


タンクの容積と重量を示す刻印。


この機材、手軽なのはいいけれど、空気量の少なさはいかんともし難く、その上残圧計もないので「水深5mより浅い場所でお使いください」という説明があったと記憶しています。
大きい方でも一般的な10リットルタンクの1/5ですからねぇ。
しかも水深5mまで?潜水時間15分程度?・・・5mなら素潜りでちょっと慣れれば写真撮影だってできますよ。
1回の費用は2000円!・・・それじゃ普通のタンクが借りられますって。
タンクは耐圧検査が必要・・・一度に2本も!、そりゃ高い。

そんなわけで、Cカードを持っている人にアピールするものは感じられず、FMDでの購入者はいませんでした。
生産中止となって久しく、すでに修理やメンテナンスも不可能の様子。
今でもボートオーナーで船底掃除用に欲しい、という方がいらっしゃる様ですが、肺破裂の危険性はScubaと全く変わりませんから、きちんとした講習を受けてからお使い下さい。
あ、その前にブーメランの講習はすでにやってないか。

8月16日の石津浜・・・カサゴ三兄弟

2009-08-16 21:33:16 | Weblog
今日はお盆休みの最終日、道中渋滞の心配が無い石津浜に11名がエントリーしました。
ようやく夏本番の天気、水温も上昇し、海水浴気分で濁った海を堪能してきました。

相変わらず透視度が悪いので、回遊魚などはいたとしても見る事が困難です。
本日はカサゴ(目)3兄弟にて。

まずはサツマカサゴ。
伊豆でもよく石化けしているのを見ますが、ヒレを広げるとハデな色ですよね。


コクチ?フサカサゴ、本日はゴミを身にまとっていますが、カモフラージュとは言い難い容姿です。


砂に半分埋もれたオニオコゼ。
手で砂を払うと、自信たっぷりでなおさらに背びれの毒棘を立てて威嚇してきました。
海水浴客が踏んづけて、救急車で運ばれるわけだなぁ。


今日はもう一つ、久しぶりの白トガリモエビです。
これを見つけるには、シロアザミヤギをじっくり探すしかないです。


その他には、オキゴンベ、ヨソギ、マゴチ、後を付いてくるキューセンの群、マダイ、オニハゼ、シュスツヅミガイ、などでした。

大雨もうねりも収まったので、来週はもう少しきれいにならないかな?

Log data

Entry 10:30
Max. depth 20.5m
Ave. depth 13.9m
Dive time 44min
Water temp. 23℃
Visibility 1~3m
Wave hight 1.0m

8月15日の石津浜・・・海底地滑り

2009-08-16 06:43:53 | Weblog
11日の地震後、はじめて潜りました。
濁りが多少ありましたが、真っ暗になるほどではありません。

で、明らかに海底の地形が変化していました。
いつものように岸と平行に進んでゆくと、途中でゆるやかな谷のような地形があるのですが、そのあたりでは、岸から続く急斜面のゴロタが崩れ、真新しい石がむきだしとなっています。
ゴロタの斜面と、傾斜のゆるやかな砂泥底の境界は、10m以上沖へ移動していました。
境界線の水深は先週までは最深で-25mでしたが、-20mを移動していても境界線がどこなのか見通せなくなっています。
幅50m程度?、水深-10~-25mにわたって小規模な「海底地滑り」が起きたに違いありません。
潜っている最中だったら、と思うとぞっとします。
マダコやオオモンハタが付いていたタイヤも半分埋まってしまいました。


ゴロタの上で数多く遊泳していたハナハゼは、ほとんど姿を消してしまいました。
相変わらず元気に泳ぎ回っていたのは、マダイとオオモンハタ。



ロープについていたマツカサ三兄弟。



海岸近くの家では、瓦が落ちたためブルーシートを屋根に張った家をいくつか見かけました。

潜っている最中の地震と津波の対処方法については、よーく考えておいたほうが良さそうです。
今回の様に震源が近い(東海地震も!)と、Exitして安全な場所に避難する前に津波がやって来るでしょう。
漂流するのを覚悟で、表層を沖に泳いでいったほうが助かる確率が高いと思われます。