藤枝マリンダイビング BLOG

ダイビング日記を書き込んでいます。

8月1日の石津浜・・・味噌汁濁り

2009-08-02 07:02:43 | Weblog
なかなか梅雨が明けませんが、今日は結構日差しもあって真夏気分のダイビングとなりました。

講習もふくめて7名がエントリーしましたが、海のほうは川の濁り+うねりの濁り。特に-5mまではすぐ隣のバデイも見えない位の視界です。

潮回りも良くないのか、魚の姿もまばらでした。
今日目立ったのはこれ。
30~50cmクラスを4尾見かけました。


どうってことないスジコウイカですが、見かけるのは久しぶりです。


放流したマダイの稚魚がちらほらと。
釣られるんじゃないよ!


ずっと住み着いているのはわかってますが、なかなか姿を見せないノコギリヨウジ。
今日もそそくさとタイヤの影に隠れてしまいました。


他には、いつものサクラダイ、キンチャクダイ、マツカサウオ、マゴチ、モンガラドオシなど。
アオリイカの卵は、また新しいものが産みつけられていました。
これも水温が低いせい?

Log data

Entry 10:24
Max. depth 22.2m
Ave. depth 14.4m
Dive time 33min
Water temp. 18℃
Visibility 0.5~5m
Wave hight 1.0m

珍品BC ポラリス

2009-08-01 21:09:24 | Weblog
これは、珍品、迷品の部類に入る、今はなきダイビングギアですね・・・。

今から25年位前、BCといえば前かけスタイル(これも後日紹介します)が主流だった。
S社からはすでに現在主流のジャケットタイプが発売されていたが、社会人2~3年目の私には高くてとても手が出せるものではなかった。



写真1

そんな中で、F社から発売されていたのが浮き袋、ではなく浮き「タンク」を特徴としたこのBCである。(写真1)
材質は高密度ポリエチレン。500リットルくらいの農業用ポリタンクと同じ素材と厚さである。
中央の凹み部分にタンクを固定するベルトが付いている。当時主流の14リットル150気圧のタンクを固定するのにぴったりのサイズとなっていた。
写真の品物は、すでにインフレーターホースがちぎれてなくなっているため、当時の雰囲気を再現してエアコンのドレンホースを突っ込んでみた。
というのも、今のBCはLまたはT字のコネクタパイプがBC本体に付き、そこからインフレーターホースが接続されているものだが、このBCは写真のホースと同じ状態で上向きに、今のBCの1.5倍位長いホースが生えていたのだ。ホースはJ字に曲がって、ダイバーの手元にインフレーターボタンが来る様になっていた。




写真2

写真2は人の背中に当たる側。
下側に円形の大きな鉛のウェイト、2kg(多分)×2個が埋め込まれている。
「ウェイト不要です」というの当時のウリだった。これだけオモリを付けていれば、ウエットスーツの浮力も打ち消してくれたに違いない。
ちなみにベルト回りは当時のハーネスと全く同じ構造である。




写真3

そして、写真3は底面からの写真。
中央部のアールがタンクが納まる場所。
左の黒いのはキャップ。そして右は穴が5つ開いた、これもやはりキャップ(=フタ)である。
インフレータ以外はバルブ機能は全くなし・・・。

このBCを考えた人は、その昔、クストーの記録映画に出てきたかっこいいタンクのバックパックの様なものを作りたかったんだと思う。
クストーのバックパックは小型のタンク(7リットルと記憶している)3本を流線型のカバーで覆ったもので、浮力調整機能はなかったようだ。(身近なところで車の屋根に載せる「ジェットパック」の縮小サイズに3本タンクが入っていたと思っていただければ良いかな)

雰囲気はクストーのバックパックタンクの様な仕上がりとなったのだが・・・。使い勝手が以下のとおり芳しくなく、私は身内以外で使っている人を見かけた事はない。
数年を経て、カタログからも姿を消してしまった。

このBC、タンクの中は単なる空洞でバルブなどの構造物は全くない。結局お椀を伏せた様な状態で浮力を得る構造となっているのだ。
したがって不用意に頭を下にした姿勢をとると、写真3の穴の開いたキャップから直ちに空気は抜け、埋め込まれたウェイトの重量も加わって、フリーダイビング並みのすばらしい急速潜行が体験できた。
また、水中ではタンクの中はほとんど水で満たされているが、陸上に上がった直後は、これまた同じ穴あきキャップからの排水が間に合わず、タンクと共に10リットル以上の水をひとまず陸上に持ち上げ、排水が終わるまでの10数秒は身動きが取れないほどの重量に耐えていたのである。


それにしても、このプラスチック製品を作るためには専用の金型が必要だったはずで、その価格はおそらく数百万円単位だったろうな。
もったいないから改造して背負型の農薬散布タンクにでも・・・できるわけないか。