1月29日(月)から30日(火)にかけて、播州地区教師一泊研修会に出席しました。会場は、瀬戸内海が眼下に広がる「赤穂ハイツ」という所でした。
何回かに分けて、振り返ってみようと思いますが、何となく頭に思い浮かんだことから書こうと思います。
実は、30日(火)、朝風呂に入っているとき、足が滑ってコケてしまいました。最初に体を洗い、湯船に入ろうとして湯船の縁に足の乗せたとき、お湯がヌルヌルしていたためか、滑って尻から落ちてしまいました。
尻に痛みが走る中、湯船には老人が入っているのが見えました。きっと「大丈夫かね」とか、声をかけられるのではないかと思っていましたが、何も反応がありませんでした。
同じ研修会に出席している牧師だったら、必ず声をかけてくれるに違いないので、他の宿泊客に違いないと思いました。変に関わりたくないという気持ちも分からないでもありません。
私もばつが悪かったので、老人の入っている湯船に入るのをやめて、隣のジャグジーの湯船に入りました。5~6人が入れる円形のジャグジーに私一人でしたので、極楽気分で足を伸ばしてしばらくお湯に浸かっていると、先ほどの老人が入って来たではありませんか。そして、開口一番「ぬるいね」と声をかけられました。
その老人の顔をよく見ると、H教会のK牧師だということが分かりました。K牧師とは、岡山県と兵庫県で合わせて10年ほどのおつきあいになりますが、目がギラギラした厳しいおじさんだなぁという印象がありました。
けれども、一緒に風呂に入り、湯船から出る後ろ姿を見ていると、すっかり穏やかな老人になっています。きっと、さっきも目を閉じてのんびりと湯に浸かっていたのだろうと思います。
かつて、ギラギラしたおじさんが、今はすっかり穏やかな老人になってしまったというお話です。私もそれだけ年をとったということで、月日は無情に流れています。自分のやりたいことを、しっかりとやらなければと思わされました。