融通無碍 翼を休めてみませんか

新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

空は晴れているというのに

2019年05月29日 | 日記

 今日は、空も晴れてとても気持ちが良いです。一方で、ここ数日はたいへん騒がしい日が続いたように思います。一つは、トランプ大統領の来日に伴うゴルフや大相撲などの接待三昧狂騒曲。二つは、農業に関するアメリカとの貿易交渉が7月選挙後に実行される密約があったというトランプ大統領の暴露。三つは、川崎での殺傷事件です。

 一つ目は、それほど遊ばないといけないのかと思うくらい安っぽい接待三昧の印象を受けました。何だか安倍首相がトランプ大統領の提灯持ちのような姿に見えて仕方ありませんでした。俗に、これを忠犬(アメポチ)と言うらしいです。特に、大相撲観戦では、伝統という割に枡席にソファーを置いたりと、安倍首相の伝統軽視の姿勢に疑問を思いました。伝統を重んじてもらい、普段のままを観戦してもらえるようなことができなかったのでしょうか。

 二つ目は、国民に知らせることなく、7月選挙後に農業関係の密約が実行され、「農業や牛肉はとりわけそうだ」なのだそうです。このような密約の上で、トランプ大統領と安倍首相、つまりアメリカと日本が蜜月の関係にあるという偽装されたイメージをメディアを通じてばらまき、7月選挙を有利に持って行こうという国民を騙す姑息な魂胆であることが暴露されました。自分で接待費を1円も出さず、自分の分も含めて全部国民の税金で出させて、選挙を自分に有利に持って行こうと利用する魂胆は、あまりにも醜悪だと思います。まるで、顔にションベンをかけられているような気分です。いずれにしても、この政権が勝利すれば、日本の農業の未来は破壊されることに間違いありません。国民を飢え死にさせようとする政策については、断じて容認できません。

 三つ目は、自分より弱い子どもを狙った犯罪は卑劣であり、理由がどうであれ正当化できるものではありません。命を奪われた人たちの無念は計り知れません。犯人も死んでしまったので、犯行に走らせた理由も分かりません。犯人が悪いのは当然ですが、なぜそのような犯行に走らせてしまったのか、そのことを考察することが、同じような事件を繰り返させないことにつながるのではないかと思います。私は、社会の矛盾、不公正、格差の広がりに対する不満が、社会に鬱積していることも原因の一つではないかと想像します。そういった社会を是正することも求められているように思います。

 空は晴れているというのに、ここ数日の出来事は心を騒がし、痛みを覚えました。悲しみにある人たち、子どもたちの将来を希望のあるものとして残したいと心から願っている人たちを、神さま、どうか慰め、励ましてくださいますよう心からお祈りいたします。

 


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