旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

「志功さんの包装紙~弾丸東根室駅~はやぶさ飲み?通し」旅 7 移動日は東京より遠い?

2025-02-06 15:06:38 | 「志功さんの包装紙~弾丸東根室駅~はやぶさ飲み?通し」旅
 3日目の朝を迎えました。
 せっかくのトレインビューのお部屋でしたが、列車を見ることもなくチェックアウトです。


 今日も夜明け前の出発です。


 今日は『SL冬の湿原号』の運転日です。 
 せっかく釧路まで来たのに、乗らないで戻ります。


 パンフレットで我慢、我慢。


 駅構内にある「セブンイレブン 北海道四季彩館釧路」は6時の開店。
 まだ時間があります。
 

 開店までの時間を使って、駅スタンプの押印です。
 立派なスタンプ置き場です。


 北海道の三大名橋の一つ「弊舞橋」とその街路灯がデザインされたスタンプです。


 「おおぞら2号」で札幌に向かいます。


 釧路駅の駅弁売店は7時45分開店なので、今日の朝食はセブン-イレブンのサンドイッチとホットコーヒーです。初めてセブン-イレブンで、というよりはコンビニでコーヒーを買うのが初めてです。ホットコーヒーを注文しました。ちょっとドキドキしました。


 「新聞題字コレクション」。地方紙も購入しました。


 釧路市音別町との境界にある馬主来沼(パシクル沼)周辺ではほとんど雪はありません。


 厚内港が見えてくると太平洋とお別れ、内陸に入っていきます。


 帯広駅を定刻の発車です。ようやく青空が見えてきました。


 日高の山々が見えています。


 今日も『十勝晴れ』とまではいきませんでしたね。


 新夕張駅は、かつては夕張線の紅葉山駅でしたが、石勝線の開通によって、追分・新夕張駅駅間のほとんどは路盤強化工事を行ってそのままの路線を使用していますが、紅葉山駅は路線変更が行われ、10mほど離れた高台へ移転して「新夕張駅」となりました。
 元の駅舎跡には、今でも「もみじやま」の駅名標が残っています。


 広い牧場、北海道らしい風景です。


 千歳線に入ると、樽前山や風不死岳などがきれいに見えてきました。


 白石駅付近から速度が落ち、札幌駅には5分ほど遅れての到着です。
 釧路駅から所定の所要時間は4時間23分。
 時間距離にすると新幹線では新函館北斗駅から東京駅までとほぼ同じです。


 待ち合わせ時間約10分で、「北斗10号」に乗り換えて、新函館北斗駅に向かいます。


 車内販売がないので昼食や飲み物を買って乗車です。
 発車2分前でギリギリの乗車ではありませんでしたが、ほとんどの人が乗車済みでホームには誰も居ません。


 着席して発車のアナウンスかと思ったら、「隣の苗穂駅で、レールとレールをつなぐ『継目板(つぎめいた)』が折れているのが見つかり、安全確認ができ次第発車するため、乗車したままお待ちください」とのアナウンスです。
 結局、31分遅れての発車となりました。
 心配なのは、新函館北斗駅で所定通り「はやぶさ34号」に接続するかどうかです。
 苫小牧駅を発車した後に、「はやぶさ34号」に接続市内とのアナウンスがありました。 この時点で、遅れは43分に広がっています。
 どうしようもありません。
 昼食にします。
 札幌駅弁唯一の幕の内、「いしかり」です。




 気持ちは少々曇っていますが、お天気だけは大変良いです。


 「礼文華山トンネル」と「新辺加牛トンネル」という2つのトンネルの間に挟まれた崖のわずかな明かり部分に位置しており、三方が急傾斜地、一方は内浦湾に接しているため、鉄道か船以外の交通手段がない、所謂『秘境駅ランキング1位』と言われている小幌駅を通過。さすがに誰も居ません。




 森駅が近づいてくると駒ヶ岳も大きく見えてきます。


 裾野を通るので、場所によって見える形が違う駒ヶ岳です。
 個人的には駒ヶ岳駅付近から見える駒ヶ岳が好きです。


 新函館北斗駅には47分遅れての到着です。
札幌駅から所定の所要時間は3時間30分。
 時間距離にすると東海道・山陽新幹線では「のぞみ号」で東京駅から岡山駅までとほぼ同じです。


 当初は、14時48分発の「はやぶさ34号」に乗り継ぐ予定でしたが、「はやぶさ40号」に乗り継ぎます。
 



 一旦、北海道を離れます。


 新青森駅で乗り換えます。




 青森駅で乗り換え。




 3日目の宿泊は、自宅です。
 当初の計画では10時間25分の乗車時間で、17時10分の到着でしたが、「北斗10号」の遅れの影響で、1時間52分遅れの19時2分の到着です。


 つづく

「志功さんの包装紙~弾丸東根室駅~はやぶさ飲み?通し」旅 6 最東端へ

2025-02-03 10:56:55 | 「志功さんの包装紙~弾丸東根室駅~はやぶさ飲み?通し」旅
 車両は国鉄時代に制作されたキハ54の北海道向けの酷寒地型500番台です。


 JNRのロガが入った扇風機が時代を感じさせます。


 窓は二重窓になっています。


 根室本線(滝川駅・富良野駅間及び新得駅・根室駅間)のうち釧路駅・根室駅間には「花咲線」の愛称が付けられています。


 「花咲線」には沿線紹介のパンフラットや公式ホームページがあります。






 札幌からの「おおぞら3号」が、動物支障の影響で遅れているので、その接続を待って発車するというアナウンスがありました。
 結局30分ほど遅れて到着した特急の影響で、27分ほど遅れての発車です。


 1両編成の車内は結構な混み具合で、着席率はほぼ100%です。
 観光客がほとんどですね。
 さすがに外国の方は見当たりません。


 車端のロングシートに座ったので、思うように写真も撮れませんでした。


 厚岸湾。


 つながる厚岸湖には、氷が張っています。


 『ルパン三世』の作者、モンキーパンチさんが浜中町出身と言うことから、浜中町内にあるJR北海道の駅舎(茶内駅・浜中駅・姉別駅)にはルパン三世たちがいます。


 野生動物、特にエゾシカによる運転支障が増加しているようで、昨日今日と徐行運転や急ブレーキを経験してきましたが、姿を見たのが別当賀駅・落石駅間が初めてでした。
 鹿の姿より、動物の足跡の多さに驚きました。


 落石岬が見えてきました。この先、地の果てあるとすればこんな風景だろうと言われている区間に入りますが、視界不良で地の果ても見えません。


 20分ほど遅れて、日本国内の鉄道駅の最東端、東根室駅に到着しました。
 今年3月15日のダイヤ改正により廃止が決まっていて、10人余りが下車しました。


 ここは無人駅なのですが、過去には隣の根室駅で入場券を販売していました。
 十数年前に花咲線に乗って根室駅まで来て、入場券を購入したのですが東根室駅では実際には下車していないので、廃止前にやってきました。




 待合室もない、築堤上にある1面1線の単式ホームの無人駅ですが、日本最東端の駅の記念碑が設置されてます。


 人生初の自撮りをしました。


 定時運行では、17分の待ち合わせで乗ってきた列車が折り返してくるはずなのですが・・・。
 列車より先に現れたのは、エゾシカです。
 全く人を恐れる気配がありません。


 定刻から5分遅れて列車がやってきました。
 滞在時間12分で釧路駅に戻ります。




 ミッション2 「弾丸東根室駅」成功。
 釧路駅には定刻の到着でした。


 今夜は釧路駅前にお泊まりです。


 「部屋タイプお任せプラン」のお部屋です。




 釧路の駅弁の売り切れでしたので、夕食はお昼に食べ損なった、帯広ぶた八の「ぶた丼おにぎり」とセブン-イレブンのお惣菜です。
 オフシーズンのためか、「ぶた丼おにぎり」の容器には、ホームページにあるようなシールも貼っていません。残念というか、ハズレでした。
 

 参考までに。


 本日の乗車時間は、10時間25分でした。

 つづく

「志功さんの包装紙~弾丸東根室駅~はやぶさ飲み?通し」旅 5 更に東へ

2025-02-02 13:09:21 | 「志功さんの包装紙~弾丸東根室駅~はやぶさ飲み?通し」旅
 帯広駅に戻ってきました。


 帯広駅のスタンプは十勝の名物「モール温泉」「十勝大橋」「花火」をデザインしたものです。スタンプカードも準備してあります。


 この先、3時間近い普通列車の旅になります。


 帯広と言えば『ぶた八の豚どん』。加熱容器を使った『あったか ぶた八の豚どん』を買おうとしたら、加熱容器が入ってこないので只今販売中止のことで、残念!


 写真で我慢です。


 帯広駅はホーム毎に改札口があります。


 北海道内のキハ40形気動車の置換えを目的に導入された、JR北海道では初めて発電用エンジンで主電動機を駆動するディーゼル・エレクトリック方式(電気式気動車)のH100形気動車です。


 愛称は「DECMO(Diesel Electric Car with MOtors の略)」(デクモ)です。


 揺れも少なく、音も静かで、ついうとうとしてしまいます。
 それでも、沿線の写真を何枚か。
 池田駅から見える「ワイン城」。正式には「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」と言うそうですが、去年で50周年を迎えたそうです。


 十弗(とおふつ)の「弗」の字が「$」の字に似ていることから、別名「10ドル駅」とも呼ばれている駅です。


 メモリアルボードが設置されています。


 太平洋岸を走る区間は、極端に雪が少ないです。


 阿寒湖から流れる阿寒川には氷が浮かんでいます。北海道を感じます。


 北海道の地名表記には当て字が多いのも特徴の一つです。
 「大楽毛」の地名由来は、アイヌ語の「オタノㇱキ(ota-noski)」(砂浜・の中央)。これに字を当てたものだそうです。


 こちらはちょっとややこしいですね。
 富士製紙釧路工場(後の日本製紙釧路工場。)の専用線を分岐させるために、1923年(大正12年)12月25日に開業した駅です。
 このとき既に東海道本線に富士駅が存在していたために「新」を冠したそうです。
 東海道新幹線にも新富士駅が存在しますが、言うまでもなくこちらは後から開業した駅で、紛らわしいですね。


 釧路駅に到着しました。


 乗り換えです。


 つづく

「志功さんの包装紙~弾丸東根室駅~はやぶさ飲み?通し」旅 4 帯広へ

2025-02-01 12:42:01 | 「志功さんの包装紙~弾丸東根室駅~はやぶさ飲み?通し」旅
 2日目も夜明け前の出発です。


 札幌駅には昨年の5月15日から稼働している「駅弁自動販売機」があると言うことで、ちょっと早めにやってきました。
 昨今の人手不足等による店舗閉鎖を背景に、省スペースでの駅弁販売可能な「駅弁自動販売機」をJR札幌駅構内で駅弁販売を行っている札幌駅立売商会(弁菜亭)と、JR北海道フレッシュキヨスクが協力して、改札内に設置したそうです。
 販売時間は5時40分から23時45分までと、有人売店より長い時間販売しています。


 販売しているのは6種類ですね。


 久しぶりに道東に向かいます。


 札幌駅のアナログの乗車口案内が良いですね。


 特急「おおぞら」。函館駅と帯広駅を往復するために、人生で初めて乗った特急列車です。
 「おおぞら」は、1961年(昭和36年)10月1日のダイヤ改正で北海道初の特急列車として誕生した、函館駅・旭川駅間で運行された特急列車に付けられた愛称で、翌年には釧路発着編成が連結され、1967年(昭和42年)3月1日からは函館駅・釧路駅間の運行となりましたが、1986年(昭和61年)11月1日の国鉄最後のダイヤ改正で、函館駅発着を廃止しすべて札幌駅発着となりました。


 朝食は今年3食目の駅弁です。
 札幌駅の駅弁、札幌駅立売商会(弁菜亭)の『北海道周遊おにぎり弁当』です。有人売店で購入しました。
 JR北海道の特急列車の写真入りの掛紙が6種類あるそうですが、日替わりで掛けられていて、今日は「ライラック」でした。
 元々は本州と北海道を結ぶ特急「スーパー白鳥」に使用された車両です。


 隣のホームにはその「ライラック」が停車していました。
 現在は、運転区間である札幌・旭川駅間のほか、旭川駅で接続する列車の沿線である稚内・網走方面の観光素材を先頭部分にラッピングしています。ラッピングは、6編成・全24種類あるとのことです。


 肝心の中身ですが、掛紙を外して出てきた容器に「四季彩」の文字、仕出し弁当と共有している容器なんでしょうね。


 ザンギ、アスパラガス、とうもろこしなど北海道らしい食材はもちろん、札幌駅名物・柳もちも入っています。


 朝食としてはちょっと重い感じです。かつて販売されていた「ひぐまの贅沢おにぎり」という駅弁がが好きだったなぁ~。


 日の出です。
 大分冷え込んでいますね。


 石勝線に入っています。


 この先あまりお天気は良くないようです。


 旅客を扱う「駅」としては北海道内で最も標高が高い、標高537.13 mに位置しているトマム駅です。
 駅としてはここを境に、石狩から十勝に入ります。


 雄大な高原風景が見えるはずでしたが、残念!


 札幌駅から2時間31分。帯広駅に到着しました。


 次に乗車予定の列車まで1時間7分。
 急いで向かったのは、創業1925(大正14)年の竹屋製菓さんです。


 代表菓は「そばやき」。




 そば粉だけで焼き上げた珍しいお菓子です。生地はそばの風味と、しっとりさっくりの食感です。


 中には求肥と十勝産小豆のつぶあんが隠れています。


 竹屋製菓といえば日本を代表する版画家、棟方志功が描いた倭絵(やまとえ)の包装紙を使っていることも特長です。
 先代社長が、「新しい包装紙を作りたい」と考えていた折、たまたまテレビで見た棟方志功の人間性に惹かれ、「この先生に描いてもらいたい!」と情熱だけで東京の事務所に出向いたそうです。
 もちろん突然行っても会えるはずもなかったのですが、棟方氏のマネージャーが先代社長の思いに共感してくれ、さらには志功さんがお土産の「そばやき」を気に入ってくれたことで面会がかない、包装紙の絵を描くことになったそうです。




 絵は同じですが、2色準備し用途に応じて使い分けているそうですが、「そばやき」には黒刷りを使っているそうです。




 ミッション1「志功さんの包装紙」成功。
 帯広駅に戻ります。

 つづく

「志功さんの包装紙~弾丸東根室駅~はやぶさ飲み?通し」旅 3 夜の札幌~

2025-01-31 11:55:19 | 「志功さんの包装紙~弾丸東根室駅~はやぶさ飲み?通し」旅
 夜の札幌と言えば『すすきの』(すすきのは正式な地名ではないそうです)ですね。
 新宿の歌舞伎町、福岡の中洲と並んで「日本三大歓楽街」の一つとされ、「東京以北で最大の歓楽街」「アジア最北の歓楽街」とも言われています。
 すすきののシンボルと言えば、すすきの交差点の『すすきのビル』の巨大な『ひげのおじさん』、「ニッカウヰスキー」のネオン看板です。


 交差点を挟んだ隣には、「アサヒスーパードライ」の看板と、アサヒグループジャパン傘下2社の看板が目立ちます。サッポロビールとキリンビールの看板も近くにあるのですが…


 『すすきの』は歓楽街と言われていますが、飲食店やホテルなどの宿泊施設、娯楽施設や商業施設が隣接しているなど、あらゆる業種のお店が集まっていて、歓楽街の割には治安が良いことも特徴だそうです。
 ここ『すすきの』で30年以上営業している『北の鮨処 すし万』に行きます。


 先ずはビール。穴子の柳川風。


 ハイボール。生ウニ。


 赤身と中トロ。


 旭川・男山。


 アワビ・赤貝・ホッキ。


 鯖。だったかなぁ~


 鰯のタラコ三升漬詰め焼き。


 タラコ三升漬といか塩から。


 鯨ベーコン。


 グラスワイン赤。


 さより・中トロ・ひらめ


 鯨の尾の身。


 鱈の白子の炙り。


 同級生は若い!


 明日も早いので、帰ります。

 つづく