昨日6月18日18時ごろ、神奈川県相模原市の小田急電鉄小田原線相模大野駅構内において、大野車両基地から出庫してきた1000系1754編成(6両編成)が、駅構内小田原方のシーサースクロッシング上で3両目と4両目が脱線をし、レールおよび架線が損傷しました。架線の損傷により一時小田急線は全線で停電、運転見合わせとなり帰宅ラッシュを直撃しました。
相模大野駅は小田急小田原線の駅で、この駅で小田急江ノ島線が分岐し、さらに大野車両基地・大野工場がある、小田急の拠点でもある駅で、入出庫や折り返し電車のある駅でもあります。かつては小田原線箱根湯本・小田原行き急行と、江ノ島線片瀬江ノ島行き急行を分割・併合していました。現在でも特急ロマンスカーの一部で分割・併合作業がある駅です。
ニュースの映像から3両目と4両目がくの字に曲がっており、4両目についていたパンタグラフがのびきっている様子が見てとれました。映像から推察するに、ポイント部分を直進していた当該電車が通過している最中に、ポイントが故意に切り替わったか、あるいは当該電車が何らかの原因によりポイントを破壊し、ポイントが偶発的に切り替わったと思われます。
回送電車で乗客も乗っていなく、列車の速度も25km/hと低速だったので転覆まではいきませんでしたが、一歩間違えば大惨事につながりかねない事故です。国土交通省の鉄道事故調査官も現地に派遣されていることから、詳しい原因の究明を待ちたいと思います。
この事故をみて、あの大震災前日に成田線滑川駅で発生した貨物列車脱線事故をふと思い出しました。