高崎から折り返してきた電車に乗り、揺られてやってきたのは上州富岡駅。言わずと知れた世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産の富岡製糸場の最寄り駅です。2014年に建て替えられた駅舎は富岡製糸場を意識した鉄骨煉瓦積造の構造になっており、その形も斬新なデザインになっています。
そしてこの駅舎は2014年のブルネル賞、BCS賞、2015年日本建築学会賞を受賞しており、出札窓口の下に各賞の受賞プレートが貼ってありました。この上信電鉄。もう一つ鉄道関係の賞を過去に受賞しています。
それが次の下仁田行きとしてやってきた1000形電車。1976年の登場ですが、地方私鉄としては画期的な電気指令式ブレーキとワンハンドルマスコンを採用、さらに斬新なデザインの車体と塗装が評価されて、1977年鉄道友の会ローレル賞に輝いています。
そのプレートが車内にもしっかりとついていました。
富岡製糸場は世界文化遺産指定前に行ったことがあるので駅前をぶらぶらしただけで、1000形電車に揺られ下仁田へ。富岡を出てからは降りていく一方。気がつけば乗っている車両に誰もいなくなってしまいました。小噺でもひとつできそうな難読駅、南蛇井を通り千平からカーブの多い山道を進んで下仁田に到着。
下仁田町はネギの町で売り出していますが、下車した客もわずかで、夕方近い駅前は閑散としていました。入場券を買ってから折り返しの電車に乗り高崎へ戻りました。
高崎からは新幹線あさま号に乗り東京へ帰ります。途中大宮では新函館北斗ゆきはやぶさのH5系が停まっていました。