新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

2017ブルーリボン賞、ローレル賞

2017-05-24 19:39:48 | 鉄道

鉄道友の会選定のブルーリボン賞、ローレル賞の2017年の受賞車両が決定いたしました。

ブルーリボン賞
九州旅客鉄道BEC817系電車「DENCHA」

ローレル賞
東日本旅客鉄道E235系電車

えちごトキめき鉄道ET122系1000番台「えちごトキめき雪月花」

静岡鉄道A3000形電車

ブルーリボン賞のBEC817系電車は交流架線式蓄電池電車で、国鉄から承継した気動車の老朽化の置き換え用に開発された電車で、架線下では普通の電車と同じくパンタグラフからの集電により走行し、非電化区間では車両に搭載された蓄電池により走行する電車です。直方車両センターに配置され筑豊本線若松ー折尾間で蓄電池走行をしています。2015年に直流架線式蓄電池電車であるJR東日本のEV-E301系がローレル賞を受賞していますが、当車両は交流電車ということで受賞に至りました。
ローレル賞のE235系は山手線の新型電車で、「サスティナ」と呼ばれる新ステンレス構体を本格的に採用した車両であり、また安全、安定輸送を基軸に新技術を取り入れて製造された車両で、今後の通勤電車の標準となることから受賞しました。東京総合車両センターに量産先行車が配置されデーター収集を行いながら営業運転をし、5/22から量産車の第2編成が営業運転を開始したタイミングでの受賞となりました。
えちごトキめき鉄道のET122系1000番台はえちごトキめき鉄道で走るリゾート列車で窓の大きな車両としても特徴的です。車両の製造に際しては新潟産を意識し、車両に使われる金属加工部品は燕三条製、1号車客室壁は越後杉のツキ板、デッキやカフェバーの床板には新潟産の安田瓦の床陶板が使用されています。また車両の製造も新潟トランシスが担当。車内で供用される食事や飲み物も新潟産にこだわった、まさに地産地消の列車となっています。その点も評価されて受賞に至りました。
静岡鉄道A3000形電車は同社の1000形電車置きかえ用に製造されています。軽量ステンレス製の車体ですが、各編成は静岡にちなんだカラーでラッピングされています。技術的には既に使われているものがほとんどですが、その成熟された技術を静岡鉄道の運行形態や路線にマッチングさせて仕上げている点が評価されて受賞に至りました。

以上が2017年のブルーリボン賞、ローレル賞受賞車両でした。