新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

新潟佐渡の旅〜9

2018-07-24 19:48:41 | 旅行


お宿で休憩をして夕方ごろに出て車を走らせます。まずは姫津大橋。姫津漁港に架かる人道橋で橋からの景色が素晴らしいとあったのですが、残念ながら時間外だったようで渡れませんでした。

続いてやってきたのは尖閣湾揚島遊園。尖閣湾の景色と海中展望船に乗船できるスポットですが、こちらも営業時間外。遊歩道があったのでそちらを歩いて夕日と尖閣湾の景色を眺めておきます。

尖閣湾から相川市街地方向へ戻る途中にある吹上海岸。球顆流紋岩が産出しているこの地では江戸時代に石切り場があり、鉱山用の石臼に利用されていました。ブラタモリでもタモリさんが訪れていました。

そしてここにあるのが、弁慶の挟み石といわれる岩。今にも落っこちそうな石ですが、絶妙なバランスで両側の岩に挟まれています。風化によるものなのか、本当に弁慶が岩を放り投げて挟まったのかはわかりませんが、自然の不思議を感じる岩です。

相川の街までやってくるとすっかり日の入りの時刻。まずは明治時代に鉱石の積み出し港だった大間港へ。「たたき工法」による護岸やクレーン台座が残っており、かつての繁栄を感じさせます。その後を見ながら眺める夕日もまた格別です。

鉱石を積み込むためにトロッコの線路がここまで伸びてきており、水路にかかるトラス橋が残っていました。トラス橋というには小さいですが、それもまた独特の形をしていて興味を惹かれます。大間港を見学した後、すぐ近くにある場所へと向かいます。

やって来たのは北沢浮遊選鉱場。鉱山の近代化に貢献した工場で、銅の製造過程で行われていた浮遊選鉱法を金銀に応用したもので、世界初の技術だそうです。この北沢浮遊選鉱場の完成により昭和15年には佐渡金山史上最高の金を生産することができました。段丘を工場の設備にうまく利用しています。操業を停止してから時間が経っており、工場建屋などもなく基礎部分が廃墟のように残るだけですが、その廃墟感が人気を呼び、意外な観光スポットになっています。夕日に照らされている姿もまた廃墟感が漂っています。

そして19時になり唐突にライトアップが始まりました。ただ光をあてるだけでなく時間ごとに様々な色で照らしています。残念ながらまだ日没直後で周囲も明るいのであまりよくわかりませんでしたが暗くなると工場跡を照らす灯りが幻想的になるのでしょう。夕食も食べていないので流石にそこまで待つことができず、薄暗くなったところで切り上げて、宿へと帰ります。

お宿へ帰ると部屋からは雲間から赤く染まる空がわずかに見ることができました。海に沈む夕日も綺麗なのでしょうか。
夕食はバイキング形式。佐渡の食材を使ったお料理が並び、美味しくいただきました。夕食を食べてからは温泉を使った大浴場で疲れを癒し、のんびりと時間を過ごしました。