‘打球音を楽しむ&チャンテを歌って楽しむ’を両立させるべき

 今年のプロ野球はコロナ禍の影響で観客の観戦の仕方が、これま
でとは違いトランペットなどの演奏がなくメガホンを打ち鳴らして
選手の応援ソングを歌うスタイルが禁止され基本拍手のみという形
になっている。

 おかげでピッチャーの投球をキャッチャーが捕球する音や打球音
などが響くし、ピッチャーが投げた時やバッターが打った時に発す
る声などもマイクで拾われて普段なら観客の大声援にかき消される
音が聞こえるというのは副産物ともいうべきものだろう。

 昔ながらのファンはこういったスタイルを喜んでいるし、実際70
年代に野球を見始めた私にとっても懐かしい雰囲気にはなるのだが
今どきのファンには物足りない部分があるのではないか。

 選手別応援歌はスタジアムのグッズ売り場で応援歌CDとして売り
出されており、これは当然ながら球団の収入源になると思われる。

 だから球団も売るのを止めないだろうし購入したファンにしてみ
るとCDを流しながら家で歌っても面白味がないため基本スタジアム
で歌うのを楽しみに購入するわけで、スタジアムでの合唱を止めら
れるとCDの売り上げが落ちるのは確実だろう。

 だからこそ球団側はトランペットの数的制限はしても全く演奏さ
せない事はないのは、そういった事情があるのだから今や完全に70
年代の頃のような雰囲気を作ろとしても難しいと思われる。

 ならばトランペットなどの応援が復活してもバッターがコールさ
れて打席に入るまではチャンテもいいが、ピッチャーがモーション
に入って打球を打ち返すまでは静寂状態に持って行けばいいのでは
ないか。

 つまりモデルはラグビーでプレースキックを蹴るシチュエーショ
ンになると観客が応援や声援をピタッと止めるシーンを度々見る事
ができるのだから、野球でもできないはずはないしメリハリを付け
る意味でもやってみる価値があるのではないか。

 もっとも70年代半ばの後楽園のジャイアンツ戦ではチャンスにな
ると球場全体が大声援を送りピッチャーのリズムを崩させていたな
ど、トランペットなどの鳴り物はなくても球場全体が殺気立った雰
囲気になって対戦相手のピッチャーにプレッシャーをかける事がで
きたのだ。

 打球音や穂球音が響く中で見るのも応援しながら見るのもスタジ
アムに来場したお客さんの好みだから、どうせなら両方のカテゴリ
ーのファンに楽しんでもらうようにすればいいのではないか。

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