ホークス苦戦

ソフトB・工藤監督、前半戦は「安定した戦いがなかなかできなかった」

 昨シーズン日本一に輝き今シーズンも優勝候補筆頭に挙げられて
いたホークスが苦戦している。

 オールスター前の時点で76試合を消化し39勝37敗の+2で、
首位のライオンズとは4ゲーム差の3位タイではあるものの2位の
ファイターズ相手には4勝9敗と大きく負け越しており現実的には
Aクラス確保にエネルギーを傾ける必要がある感じだ。

 チーム防御率は4,04のリーグ5位で、チーム打率も,249のリーグ
3位タイという成績では現在の順位もやむなしだろう。

 最大の理由として挙げられるのは故障者の続出で投手陣では昨年
8回&9回を完璧に抑えていた岩嵜翔とデニス・サファテのコンビが
開幕して早々と離脱しただけでなく、先発の柱として期待されてい
る千賀滉大も度々登録抹消されるなど先発とブルペンの柱が安定し
てないのが現状だ。

 野手も内川聖一や松田宣浩らベテランの調子が上がらずジュリス
ベル・グラシアルは離脱するし、内野の要・今宮健太も右肘を痛め
万全ではなく度々登録抹消されている。

 マスコミは‘ホークスの層の厚さは12球団一’とか‘他チームに
行けばレギュラーになる選手'などと評価しているが、果たしてそこ
まで凄い選手が控えにいるのか?と思ってしまう。

 たしかに育成から上がってきた千賀や甲斐拓也や若手の上林誠知
らも育って活躍しているのだが明石健志や福田秀平らは一時的には
活躍してもシーズンを通して活躍できる選手ではなく、一昨年の交
流戦でブレイクした城所龍磨がレギュラーシーズンに戻るとペース
ダウンしたのがいい例だ。

 また11年の日本シリーズG5で先発し勝ち投手になった山田大樹
や14年のCSのヒーロー吉村裕基のように短期決戦で活躍して、大
いに目立つ一方で長いシーズンを通すと今ひとつという選手は多い
のが現状だ。

 ちなみにスワローズに移籍した山田は先日ジャイアンツ戦で先発
したものの、あえなくKOされたのを見ると‘層の厚いホークスだ
から他球団に行けば云々’というのがアテにならないか分かるだろう。

 また前半戦でチームの勝ち頭だった石川柊太のように7勝目まで
トントン拍子に勝って来たものの、6月に入ると勝てなくなったよ
うに1年を通して働ける選手というのはなかなか出てこない。

 とりあえずホークスが後半逆襲に転じるにはケガ人が戻って来る
だけでなく投打のラッキーボーイの出現が必要不可欠で、そういう
勢いのある選手が出てくるか首脳陣が抜擢できるかにかかっている
のではないだろうか。

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