本命が、勝つのは大変

 今日行われたラグビー大学選手権のファイナルで、
早稲田が慶應を26-6で圧倒し14度目の優勝を 果たした。
 終了後、早稲田のメンバーが涙を流して喜んでいた。
 今年の大学選手権は、前年度に早稲田の3連覇を阻んで
優勝した関東学院が、大麻栽培問題で出場辞退したため
早稲田の圧勝が予想された。
 というのも選手権前の対抗戦では、慶應戦では40-0 明治
戦では71-7と圧勝している。
 だからベスト4が帝京、明治、慶應と対抗戦グループで占め
られた時は早稲田の圧勝という予想だったのだ。


  ところがSファイナルでは、意外に手こずり対抗戦では圧勝
した帝京に12-7と辛勝。
 今日も氷雨の悪コンディションという条件の中で、前半は 7-3と
これまた手こずっていた。
 特にトーナメントなどの一発勝負では、絶対視された大本命
チームが そのまま優勝するというのは意外に難しい。
 例えば昨年の夏の甲子園では、優勝候補筆頭の帝京がQファイ
ナルで優勝した佐賀北にサヨナラ負けするなど波乱が相次いだし、
オリンピックなどでも優勝候補の筆頭が順当に金メダルを獲得
するケースは、半分ぐらいである。

  やはり‘優勝候補筆頭’と言われると、‘勝って当然’などという
余計なプレッシャーが かかるし、相手からは しっかり研究される。
 反面ノーマークのチームは‘負けて もともと、失うモノはない' と
いう感覚で思い切って向かって来るので、勢いに乗ると手がつけ
られない。

 昨年8月に‘高校野球監督は辛いよ’ という記事をアップした。
 この記事の中心は、74年夏に圧勝で優勝した銚子商・斉藤監督の
話を中心に扱ったが、まさしく本命ゆえのプレッシャーに苛まれた
のだろうと思う。
 世間では本命に上げられたチームを 羨むケースが多いが、
却って野村克也監督のように劣る戦力で勝つ方が気楽というのを
忘れてはいけないだろう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
やっぱり早稲田か (さくらい)
2008-01-13 20:59:18
今日、録画で昨日の試合を観戦しました。
慶応も善戦しましたが地力の差を感じました。
やはり頭ひとつ抜けていましたね。
関東学院も不祥事で今後は?
東福岡のNO8、伏見のFBの両キャプテンも今年
早稲田に入るとか。ますます他大学との差が。
ラグビー、野球、駅伝と早稲田フアンにとっては
最高のシーズンかな。
明治も負けず劣らずの素材が入っているのだが?
来シーズンに期待しよう。

 
 
 
‘明治侮りがたし’です (こーじ)
2008-01-13 22:14:28
>さくらい様
 どうやら関東学院に流れていた人材が、明治に戻って来そうな感が強いので、これからは明治も復活しそうな気がします。
 高校の東西対抗戦では‘出場選手の進路’で、けっこう明治という選手がいましたからね。
 あとは、いいウイングが入る事でしょうね。
 
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