やはり2022年W杯開催は無理だった

日本、初の単独開催ならず=2回目で落選、カタール、ロシアを選出―W杯サッカー(時事通信) - goo ニュース

 日本時間の今日未明に行われた2022年サッカーW杯の開FIFAの理事会で
日本は2度目の投票で落選が決まり、2002年に韓国と共催して以来のW杯
開催はならなかった。

 落選自体 残念ではあるが、まぁ順当な結果だろうと思う。

 もっとも個人的にはアメリカかオーストラリアだと思っていたのでカタールは意外
だったが。

 そもそもW杯を開催する‘資格’はサッカー大国かサッカー市場の開拓を始める
国だと思っている。

 サッカー大国はサッカーが国技のような国で当然優勝を狙える国になるため
イタリアやドイツそして次回の開催国であるブラジルのような国での開催になるし、
サッカーが盛んではないがサッカーを根付かせるという意味での開催が94アメリカ
や02日韓などだろう。

 Jリーグを発足させたときに掲げたスローガンが‘サッカー百年構想’で、これは
サッカーが日本に文化として根付きW杯で優勝できるまで強化を続けていくという
事と理解していた。

 どちらかといえば熱しやすく冷めやすい日本人の‘ブーム’という言葉で表される
ような一過性の強化ではダメだという事を示していると思ったので‘なかなか いい
考えだ’と感じたのだった。

 共催とはいえ02年のW杯を開催したおかげで貧弱だったJリーグの施設が立派に
なったのだから当初のサッカーを文化として根付かせる目標の入り口には立つ
事ができたが、次に開催する時には日本が優勝候補の力を付けるだけでなく
サッカーが野球と並ぶ国技のような存在にならないといけないだろう。

 ところが02年にできたスタジアムは さいたまや神戸以外はトラック付きでサッカー
専用ではないのが殆どだし2022年もトラックの付いた陸上競技場との併用スタジ
アムばかりが造られる可能性は高い。

 これではサッカーが文化として定着しているとは言えないだろう。

 更に過去2度W杯を開催しているのは34&90のイタリア、38&98のフランスと
70&86のメキシコに74&06のドイツの4パターンで50&14のブラジルが続く。

 イタリアは56年、フランスは60年、ブラジルも36年のブランクがあるのが
分かるし、メキシコの場合86年はコロンビアの代替えだったしドイツは32年で
分断国家の前回から74年と統一されてからの06年という事情が考慮されている。

 そういう意味では共催だったとはいえ20年のブランクで再び開催するとなれば、
よほどの大義名分がない限り厳しいのが現状だ。

 日本人は‘国体式強化法’といわれる地元で恥をかきたくないから期日に合わ
せて予算も ふんだんに使いながら計画的に強化するものの、開催を終えれば
一気に予算は削られるという悪しき伝統がある。

 02年の日韓共催W杯などは それで、W杯後は張り詰めていた熱気が一気に
冷めた気がするのだ。
 確かに2022年W杯は魅力ではあるが、02年以降の二の舞を避ける意味でも
今回の落選は‘国体式強化法はダメだ’というサッカーの神様からの
お告げかもしれない。

 

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