弾道ミサイル・マリア2号と反引力装置

 ウルトラマンエースの7・8話はメトロン星人Jrと超獣ドラゴリーに怪獣ムルチ
の3体とエースが戦うという豪華なストーリーだが、それよりも重要なのが
妖星ゴランの地球衝突を避けるというテーマだろう。

 そしてゴランを撃破するのに打ち上げられるのが弾道ミサイル・マリア2号で、
この発射を阻止するべくメトロン星人Jrとヤプールの尖兵ドラゴリーがTAC
基地を襲撃するのだが このストーリーをモチーフにしたのが何とミラーマンの
最終EPである。

 度重なる地球侵略計画がミラーマンやSGMに阻止され続けたインベーダー
が最終作戦として練り上げたのが自らの母星・惑星Xを地球に衝突させて
破壊し、その後は惑星Xが地球の代わりに太陽系の軌道上を回るというもの。

 惑星Xの大きさは地球の2倍で質量は4倍のため衝突したら地球は滅亡となる
のだが、それに対抗して惑星Xにマイナスの引力を与えて太陽系外に吹き飛
ばす反引力装置を富士山麓に建造する事になった。

 そして この反引力装置を破壊するべくインベーダーは暗躍し最初はSGM
隊員達に憑依して破壊工作を行い、それに失敗すると円盤群にエレキザウ
ルスとデッドキングという2大怪獣を送り込むというもの。

 最終回に相応しく盛り上がる展開になるのだが、考えてみれば妖星ゴランを
破壊する弾道ミサイルと反引力装置を入れ替えればプロットは同じになるでは
ないか。

 つまり最終回でも十分通用するEPをウルトラマンエースは1クール目の
7・8話で使うという贅沢な構成にしていたという事である。
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