羽生結弦、メダル獲得以上に尊いもの


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https://news.goo.ne.jp/article/ans/sports/ans-218708

 北京冬季五輪で3連覇を狙った羽生結弦はFSで念願の4回転アク
セルに挑戦し転倒、直後に4回転サルコーも失敗したが残りはミス
なく演技し188,06でトータル283,21を
決めたもののSPトップ3の
宇野昌磨以下に抜かれてSPの失敗が響いた形で4位に終わった。

 SPで自身の持つ世界最高記録を金メダルを獲得したネーサン・
チェンは破っていたためSPでリードしてFSで逃げ切るという過去
2回の必勝パターンが崩れたわけで、4回転アクセルを決めてやっ
とも互角という状況だったと思うので現在の羽生では厳しかった
かもしれない。

 正直言って平昌五輪後のネーサン・チェンの勢いとケガに悩まさ
れて大会の欠場が続く羽生の姿を見ていると、羽生の
3連覇はチェン
のミスでもなければ厳しいのではと思っていたが羽生の方がミスを
してしまったのだから極めて厳しいものになったと思う。

 最近のフィギュアスケートは女子でもトリプルアクセルをはじめ
とした3回転ジャンプを跳べないとメダルにすら届かないぐらい高度
化しているのだが、男子になると4回転時代になっているので技の難
易度は格段に上がっており代償としてケガに悩まされる傾向が強い。

 だからか五輪の金メダリストは20代前半が多く25歳以上となると
72札幌以降では76インスブルックでジョン・カリーが26歳、84サラ
エボでスコット・ハミルトンが25歳で取っているぐらい。

 つまりフィギュアスケートは20代前半で引退しショースケートに
転向するというのが定番になっており、五輪で金メダルを1回でも
獲得すればショースケートでは知名度が抜群になるので連覇に挑ん
だのは羽生が尊敬しているエフゲニー・プルシェンコぐらい。

 羽生もソチで金を取ってから現役続行を表明しケガに悩まされる
時期が続いて連覇が危ぶまれた中で見事に連覇を果たしたものの、
平昌後に‘もういいだろう’と思ったのだが4回転アクセルを五輪で決
める事をモチベーションに4年間過ごしてきたようだ。

 ただ高度なジャンプはケガと隣り合わせであり年齢的にもケガを
しやすい状態に加えて新型コロナ禍まで追い打ちをかける中で挑ん
だ姿は、例え3連覇を逃しても称えられるもので本人は悔しいかも
しれないが何ら恥じ入る事はないだろう。

 実際に金メダルを獲得したチェンも大会前から`羽生はライバルで
はなく尊敬する存在’SPで世界記録を出した時も‘羽生を越えたとは
思わない’と羽生をリスペクトする姿勢を崩さないのが印象的だ。

 こういった存在は他には男子体操の内村航平を思い出すが、内村
もリオの後にケガに悩まされ種目別の鉄棒のみで20東京に挑んだも
のの予選で失敗しメダルすら逃しているが内村の功績は決して揺る
がない。

 そういう意味で我々は羽生結弦という歴史に残る選手の演技を目
の当たりにする事ができるのだから、凄くありがたいものと思える
のだ。

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