東京ドームでのジャイアンツ戦初観戦

　今から30年前の今日89年4月17日は、東京ドームでジャイアン
ツ戦を初観戦した日である。

　88年に開場した東京ドームは初物としての珍しさから1年目は
前売り券売り場に買いに行っても月曜日にしか行けないという事
もあり、神宮と横浜で2試合を見たのみだったのだが2年目になっ
た89年は開幕前にドームの前売り券売り場に行くと4月17日の外
野指定席を購入する事ができた。

　当日は午前中にJUHA・国際理美容のコンクールがあったのだが、
アトラクションのゲストに浅野ゆう子が来ていたのでムチャクチャ
盛り上がっていた。

　そんな中でコンクールが終わって新宿から水道橋に行き友人と
落ち合って水道橋駅前の吉野家で牛丼を食べると、前日ジャイア
ンツが逆転勝ちした後だから気分よく球場入りする。

　対戦カードはカープ戦で土曜日のG1は敗れたものの前日は有田
修三のサヨナラタイムリーで勝っており、ドームのスクリーンで
流れる前日のハイライト映像を見ながら‘今日のキャッチャーが
有田ではカープ相手には無謀ですかね？’と友人は言う。

　カープの先発は川口和久でジャイアンツは加藤初。

　1回・2回と加藤はランナーを出しながら何とか凌いだのに対し
ジャイアンツは1回に2アウトからウォーレン・クロマティがヒッ
トを放ったのみ。

　3回に2アウト満塁からアレンに2点タイムリーを打たれた後に
長島清幸のセンターに抜けそうな当たりをショートの勝呂寿統が
止めて3点目を阻止したまでは良かったが、直後に達川光男から
満塁HRを打たれて一挙6失点で川口相手では勝負あり。

　4回以降に盛り上がったといえば3番手で登板した木田優夫が投
球練習から150㌔を連発した事で、プロ野球は少なくとも年間に
50敗はするのだから1/50に当たったようなもので負け試合の楽
しみとはかくあるべしと友人と言いながらあっさりとした試合展
開を傍観する感じで試合終了。

　スコアは0－9で川口の前に2安打完封負けという惨憺たる試合
となった。

　ドーム内は気圧が低いので出口では強風が噴き出しているドー
ム風を楽しみながら会場を後にし、友人と夕食を取りながら野球
談義に花を咲かせたのだった。

　ちなみに先発の加藤初はこの試合が最後の先発試合になった事
から、ある意味貴重な一戦を観戦できたと思うのだ。