そろそろ孤独なヒーローもいい

　平成ライダーシリーズは今年で8作品目となるが、最初の
クウガを除いて団体戦の趣がある。
　当初は互いに反発し合っていたのが、最後は協力して最強
の敵を倒すカタルシスは何もにも代え難い。
　一方で私が車の中で聞いているヒーローソングのイチオシ
は’ロンリー仮面ライダー’
　ゲルショッカー編からEDで使われた曲だが、孤独なヒーロ
ーのかっこよさが、しみじみと歌われているのだ。
　それを聞いていて平成ライダーで、この曲が似合うライダー
がいない事に気がついた。
　
　確かに現在はマーチャンダイジングで、スポンサーのオモ
チャ屋のグッズ売り込み戦略が収入源になっているので理想論
ばかり言ってはダメなのは分かる。
　ただ団体戦になると主役が弱くなる傾向が強いのだ。
　ウルトラマンメビウスのように宇宙警備隊のルーキーという
設定ならば納得できるが、（ガイアも決して当初は強くない）
仮面ライダーの場合は、もともと決して弱くないので敵がよほど
強くないと卑怯な戦いになってしまう。
　ブラックRXでは最終EPで11人ライダーが日本に集結するのだ
が、幹部連中を倒すのは主役のRXだから他のライダー達は人間
体に戻れないので戦闘員と戦うのみ。これではRXの戦闘員扱い
に成り下がっている。
　人は1人では生きていけないのは分かるが、あまりにも仲間
達との友情ばかりになると金太郎飴状態で最初は感動していても
食傷気味になってしまいやすい。
　3年に1度でいいから昔ながらの孤独なヒーローも見てみたい
気がする。