ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
過酷な減量は美徳ではない!
昨日5試合連続KO勝ちで10度目の防衛に成功したWBCバンタム級王者・
長谷川穂積が、これを区切りにして上の階級での2階級制覇を目指すという
報道が多い。
個人的に最近の長谷川が10㌔以上の減量を試合の度に強いられている
ので、選手寿命を考えると階級アップには大賛成だ。
日本ではキツイ減量をする事で飢餓感が増し、神経が研ぎ澄まされるなど
という理由で過酷な減量に対する肯定的な意見の方が多かった。
しかし過酷な減量は間違いなく選手生命を縮める。
沢木耕太郎の著書「王の闇」の中で輪島功一がエディ・ガソ相手に最後の
世界戦で惨敗した後に‘70㌔までは順調だったけど、それを切って
から地獄が待っていた’というコメントがあった。
また
‘30代になると若い頃に比べて新陳代謝が鈍くなるので30分動い
たら燃えていた脂肪が1時間近く動かないと燃えてくれなくなる。
とはいえ それだけ動いていたらオーバーワークが怖いので、
食べずに減量する事になる。’という記述もある。
長谷川も29歳になっているので輪島と同じように体重が落ちにくくなって
いるのは当然だし、筋肉も発達しているので減量が きつくなるのは仕方が
ない。
今回のペレス戦でもKOは したものの、最大の武器だったスピードに衰え
が見えている気がする。
これも過酷な減量が影響しているのでないかと思うのだ。
西岡利晃がSバンタムに上げて成功したように最近は上の階級に無理
せずに上げて成功する例が多い。
減量の影響という足枷なしで戦う長谷川が どこまで強くなるのかという
のも見たいし、それがラスベガスなどでのビッグマッチへの近道だと思う
のだ。
そしてラスベガスなど海外でのビッグマッチで活躍する事が、
噛ませ犬相手のKOショーをやるよりも日本のボクシングが
メジャーになるものと思っている。
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長谷川は国内での連続防衛記録など気にせず、自分にとって最適な“動ける体”を優先して欲しい。 帝拳・本田会長も「転級した場合でも、世界戦のプロモートなどのバックアップする」旨の発言をされた、との報道もあったようですから。
佐瀬稔氏の本の中に‘大場と試合が終わって1週間後のインタビューでスキヤキを食べに行ったものの、脂身のない肉を1切れ食べたら箸をおいて食べるのをやめた’という記述がありました。
試合が終わって1週間しか経ってないのに、ここから
既に減量を始めていたのかと痛感してましたし大場の減量の過酷さを知りました。
やはり過酷な減量は打たれもろくなるし、ダメージも抜けづらくなるのだと思ってます。
あしたのジョーは昭和で終わってますので、平成にあしたのジョー的な発想は必要ないですね。