先日扱ったネタ‘円谷作品はBGMが秀悦なのに対し東映作品は
印象深い挿入歌が多い’に付いての補足を。
東映作品の挿入歌の特徴としては敵キャラ系と必殺技披露の○○
アクションに、サイクロン号をはじめとしたマシーンについてのも
のがある。
これを円谷系にあてはめると敵キャラ系の挿入歌といっても基本
的に円谷作品でショッカーのような組織だった敵キャラはウルトラ
マンAのヤプールや、ミラーマンのインベーダーにジャンボーグA
のグロース星人ぐらいで彼らのモチーフBGMはあっても性格的に
ショッカーら秘密結社的な存在ではないため歌がある事自体が不自
然だろう。
○○アクション系では初代の進めウルトラマンあたりがあるもの
のレオの赤き獅子のようにバトルマーチという性質が強いため、印
象に残るような歌にはなってない。
そしてマシーンについてのテーマは巨大ヒーローはマシーンを使
わないため基本的にありえないのだが、考えてみると仮面ライダー
など東映系の等身大ヒーローは防衛チームのようなものはメジャー
ではなく孤独に戦うケースが多いのでサイクロンのようなマシーン
は相棒的な存在だ。
だから東映作品ではないが快傑ライオン丸にも‘天馬ひかり丸は
飛ぶ’という挿入歌があるのだろうが、円谷ヒーローの場合は必ず防
衛チームが登場するし言うなれば防衛チームこそ円谷ヒーローの相
棒という事になるので防衛チームの歌というのが必ずあるのだろう。
とはいえ防衛チームが活躍するシーンはボーカルが入らずメロディ
のみで流れた方が雰囲気があっていいので、どうしても円谷作品の防
衛チームのテーマはメロディのみというのが目立つのではないだろう
かと思うのだ。
最もこれらの事は、どちらがいい悪いではなく作風の個性と捉え
ればいいのではないだろうか。