エディーHC2勝「歴史は塗り替えた」視線は米国戦
日本時間の昨夜イングランドのミルトンキーンズで行われたラグ
ビーW杯の予選プールB日本-サモア戦で日本は26-5で快勝し史上
初の1大会2勝目を挙げた。
試合は日本が開始早々からセットプレーで優位に立ってPGで先制
すると、2人がシンビンで13人になったサモア相手に認定T&Cで一気
にペース掴んで終了間際には山田のT&Cで20-0とし前半を終了。
後半はPGを2本決めたのに対しサモアも反撃して日本のゴール前
のターンオーバーからのカウンターで1Tを返されるが、最後まで集
中を切らさずにパワフルな突進も体を張った献身的なDFで しっかり
止め切っての快勝だから価値がある。
欲を言えば後半2Tを上げて合計4Tにすれば通算勝ち点が9になり
2位争いでも肉薄できるのだが、20-0で迎えた後半にPGを狙ったり
最後も自らプレーを切ってフルタイムにしたのを見るとボーナスPより
サモアに勝つ事に徹した感じだ。
基本的にサモアは身体能力が高くパワフルな選手が多いのでセッ
トプレーでは優位に立つもののボール保持率では圧倒されるケース
が多いし、DFの時間が長くなるため消耗が激しく最後の15分から
10分で足が止まり畳み掛けられて完敗というのがサモア戦の負け
パターンだった。
だから日本がサモアと対戦すると勝っても僅差で負ける時は大敗と
いうのが定番だったし、実際に99年大会ではノートライに抑え込まれ
9-43で完敗だったのを考えると隔世の感がある。
巷では直後の試合で南アフリカがスコットランドに勝った事から
南アフリカが勝ち点15でスコットランドも勝ち点10となり、日本が
最終戦のアメリカに勝ってもベスト8が厳しくなったといわれてい
るものの日本にとって今大会は3勝というのが現実的な最高の目標
だった事を考えると止むを得ないだろう。
レベルアップには時間がかかるが、弱くなるのは一瞬と言われる
ように過去7大会で1勝しかできなかった日本にとってベスト8云々
より3勝を上げる事がレベルアップの証明になるのだから。