ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
具志堅用高と渡辺二郎
今から40年前の今日82年7月29日に大阪府立体育館で行われた
WBA:Jバンタム級タイトルマッチで、約3カ月前に2度目の挑戦
でタイトルを奪取した渡辺二郎は1位のグスタボ・バラスに9R終
了TKO勝ちし初防衛に成功した。
試合はエアコンのない猛暑の大阪府立体育館で序盤は渡辺が巧
く足を使って戦っていたが、中盤からバラスがボディを中心に盛
り返して迎えた9Rに渡辺がスパートし終了間際にはロープに詰め
一方的に打ちまくるとバラスは10R開始のゴングに応じず渡辺の
勝利となったのだ。
実は挑戦者がバラスと聞いた時‘ヤバイ、大丈夫か?’と思った
わけで、バラスはディフェンスマスターで有名で前年5月にアル
ゼンチンで行われた初代王者決定準決勝ではジャッカル丸山の
パンチが一発もヒットしなかったレベル。
ところが決定戦で勝った後にパナマでラファエル・ペドロサの
攻勢を捌いたにも拘わらず僅差の判定負けした事で‘敵地では倒さ
ないと勝てない’と意識し前に出るスタイルで来たのだが、アルゼ
ンチンで戦い本来の足を使って捌くスタイルで戦われたら渡辺で
も厳しかっただろうと自身も認めている。
これを見た時に思い出したのが具志堅用高で強打者のファン・
グスマンからタイトルを奪取したのだが、初防衛戦では守りに回
られると厳しいハイメ・リオスにダウンを奪われながらボディを
叩いて足を止め最終的に判定勝ちした。
リオスはWBA:Jフライ級初代王者で天竜和典との初防衛戦で
独特のリズムで動き回るので捉えるのが難しく守りに回られると
厳しい相手だが、ドミニカで行われた2度目の防衛戦で僅差の判
定負けしタイトルを失っていたので具志堅戦では挑戦者として攻
撃的なスタイルで戦わざるを得なかったのだ。
こうして見ると具志堅と渡辺は共に新設されたタイトルの3代
目王者で具志堅は13度、渡辺も通算10度という長期間防衛して
いるが守りに回ると厳しい初代王者相手に初防衛戦を行う事が
できたという幸運に恵まれたという共通点がある。
やはり長期間防衛し続けるには巡り合わせの良さという要素
も必要だと痛感するのだった。
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