北京五輪サッカーは前途多難

　昨日から北京五輪の開会式に先立ってサッカーが始まった。
 昨日は女子がNZ相手に0－2から引き分けに持ち込み勝ち点1を得たのに
対し今日は男子がアメリカに0－1で敗れた。

　いずれも前途多難な

　スタートである。

　女子は初戦がニュージーランドで次がアメリカ、最終戦がノルウェーと
戦うが、ノルウェーがシドニーの アメリカはアテネの金メダルチーム。
　4チーム1組で3つのグループのうち、成績のいい3位の2チームまでがQ
ファイナルだ。
　そうなると唯一ランキングで格下のNZに確実に勝ってアメリカ orノル
ウェーと引き分け勝ち点4を挙げないといけない。
　つまり勝つだけでなく‘いかに得点差をつけて勝つか’が大事だったのだ。

 　なのに前半終了間際に不用意なプレーで先制され、更に不可解な判定で
PKも決められて0－2とされる。
　2点ビハインドから追い付いたのは褒めたいが、格上の相手から1勝する
か最悪2引き分けに持ち込むしかQファイナルは厳しい。
　更に3位通過なら初戦は必ず1位通過したチームとの対戦だからメダルは
限りなく絶望だろう。

　男子はアメリカ相手に主導権を握りながら点を取れず、後半開始早々に
先制され逃げ切られた。
　象徴的だったのが前半の終了間際のロスタイムにCKを貰いながら蹴ろう
とした時に終了の笛が鳴った。
　時間が残り少ないのだから早くセットして蹴らないといけなかったのに・・・・
これを見て‘危ないかな・・・’と嫌な予感がしたのだが、案の定だった。

　必ず2位に入らないといけないので女子より厳しかったのだが、今日の
負けでQファイナルには赤信号が灯った。
　この次は強豪のナイジェリアで、更にヨーロッパ最強のオランダとの
対戦だ。
　東アジア独特の蒸し暑さはナイジェリアといえども堪えるだろうし、オラン
ダに至ってはピッチコンディションのいい会場で戦い慣れているため条件
の悪い中国では力が発揮しづらいだろう。

　それだけに初戦のアメリカ相手に最悪でも引き分けないと、反町監督の
言う‘40年ぶりのメダル獲得’は絶望だ。
　しかもグループを2位通過するとQファイナル初戦で戦うのは前回優勝の
アルゼンチンである。　

　初戦で男女とも早くもメダル獲得どころか、

Qファイナル進出も厳しくなるとは・・・・