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こーじ苑
長谷川穂積、アゴの骨折は二階級制覇への天啓
「長谷川はあご骨折」=山下会長明かす-WBCバンタム級(時事通信) - goo ニュース
昨日まさかのTKO負けで王座を陥落した前WBCバンタム級王者の長谷川
穂積が、一夜明けた今日の会見で「アゴを骨折していた」という事を山下
会長が明かした。
試合後に長谷川は‘1Rに貰ったパンチで右の奥歯がグラグラしている’ と
語っていたが、まさか骨折しているとは思わなかった。
当然のように これからしばらくは静養する事になるだろうが、個人的には
アゴの骨折が‘フェザー級に上げて二階級制覇を目指せ’というボクシング
の神様からの啓示ではないかと思うのだ。
ご存知のように長谷川は ここ数年バンタム級の体を維持するのに苦労しており、試合ごとに10㌔以上の減量を強いられているのは有名だ。
年を取ると新陳代謝が鈍くなって脂肪が燃焼しないので体重が落ちにくく
なるというのは有名な話で、もうすぐ30歳になる長谷川にとってバンタム級に
留まるというのは戦わずしてダメージを背負い込むものと考える。
アゴを骨折となれば最低でも半年間は試合はおろか練習もできないだろうし、やる必要もない。
この休養が王座在位中の疲労やダメージを回復させる いい機会になると
思うのだが、問題は練習できないとなれば体重は一気に増えるのは間違い
ないだろう。
普段の練習で体重を維持していたのが練習ができないとなれば下手する
と 20㌔近い減量をしないといけなくなる可能性は高い。
ならばモンティエルに負けたのを いいキッカケにして、しっかりと動ける
フェザー級に上げた方がいいだろう。
かつて国内で無敵を誇った具志堅用高の試合がアメリカでOAされたのは
皮肉にもペドロ・フローレスに負けて14度目の防衛に失敗した試合だった
らしいが、意外にもアメリカの関係者の具志堅への評価は高かったようだ。
またWBAのJミドル級王者だった三原正は王座陥落から2年後にWBCの
Jミドル級王者だった四階級制覇するトーマス‘ヒットマン’ハーンズから対戦
のオファーが来た事がある。
残念ながら三原が腰を痛めて対戦がキャンセルになったのだが、ハーンズ
のマネージャーは‘三原は元WBA王者だから知名度がある’と三原を対戦
相手に選んだ理由を述べていた。
今回の長谷川-モンティエル戦はメキシコにも生中継された試合だが、
長谷川は敗れても現地のメディアからは評価される試合内容だったと思うし
長谷川の強さも十分アピールできただろう。
そうなればフェザー級に上げても十分チャンスはあるわけで、これ以上
自分の身を削る過酷な減量を繰り返して防衛を重ねるよりも結果的には
ずっといいのではないか。
二階級制覇を狙うのは王座を保持してというのは難しいだろうし、返上
するという選択肢もあるが意外に踏ん切りが付きにくいものだ。
だから今回の負けは残念だったが幸いアゴの骨折以外は深刻なダメー
ジはなさそうだし、むしろ二階級制覇へ向かいやすくなったと考えた方が
いいだろう。
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今回、おそらく大丈夫だろう、とは思いながら、引っ掛かっていたのが、調整段階で「減量との戦いの成否」ばかりがクローズアップされ、モンティエル対策の話題がほとんど聞こえてこなかった事。リングに上がる前の段階で、それとは気付かないうちに心身ともに消耗し、減量が上手く行った事で一安心、という気分があったのかもしれない。そこへきて4R終盤までは、良い感じで戦えていた事で、一瞬とは言え隙が生まれた。それにモンティエルの仕掛けのタイミングが合致してしまい、あの結果になってしまった、そんな風に思いました。
試合後にアゴの骨折が判明と、あのまま試合が続いていたら、もっと手酷いダメージを負う可能性があった事を考えると、今回の敗戦はボクシングの神様が長谷川に与えた、手痛いながらもありがたい教訓になるのかな?なんて事を思いました。復帰までは早くても半年以上、ともすれば1年近くかかるかも知れませんが、色々な事を検証し、考える時間を貰った、と言う事も言えると思いますので。
モンティエルにしても、ここに至るまでに手痛い敗戦を乗り越えてきているし、パッキアオだって、エリック・モラレスに一度負けて、マルケス兄に苦戦したからこそ、現在の姿があるのだ、と考えますから。
ボクシングだけでなく勝負事は負けて学ぶ事がありますからね。
長谷川もまだ発展途上のボクサーですから、これを
いい機会にして更なる成長を期待したいです。
あのまま壮絶な打ち合いになって判定まで行っていたら、相当なダメージを被っていたという事になりますから ある意味ああいう負けでラッキーだったのかも
しれません。