なぜ誰も城島健司を止めなかったのか

阪神の城島、右肘痛で登録抹消=プロ野球(時事通信) - goo ニュース

 タイガースの城島健司が右肘を痛めて登録抹消された。
 城島といえば昨シーズンのオフに痛めていた左膝の手術を受け‘復帰はシー
ズンの半ばぐらい’という状況だったにも拘らず今シーズンの開幕に間に合わせ
出場していたのだが、残念ながらコンディションが悪いのは明らかで投球を後ろに
逸らしたり盗塁阻止率も下がり打率も1割台と低迷。

 先週腰の張りを訴えて先発を外れていたのだが正直言って突貫工事でのリハ
ビリをした悪影響が出ているとしか思えない。

 個人的には城島の姿勢を見ていると‘心意気は買ってやりたいが、悪く言えば
自己中心に過ぎない’と思ってしまう。

 城島が昨シーズン日本球界に復帰した時に‘MLBではキャッチャーは全試合
出場は無理と言われたけど、自分は全試合出場しないと持ち味が出ない’と
シアトル以外のチームからのオファーがあったにも拘らず帰国した理由を語って
いた。

 当然スター好きのマスゴミは大喜びで城島を持ち上げまくっていたし、城島を獲得
しなかった古巣のホークスの評判が凄く悪かったのを覚えている。

 しかし私が疑問に思ったのが‘城島はMLBのシステムを理解しているのか’と
いう事。
 MLBでは試合数や移動距離の長さから疲労が蓄積しやすいので最もコンタクト
プレーが多いキャッチャーはケガをする確率が高く、その危機管理としてレギュラー
とはいえ最低でも5試合に1試合は控えキャッチャーを起用して負担を軽くする事で
疲労の蓄積を避けさせている。

 それを納得してMLBに行ったと思っていたのだが・・・・・

‘選手は球団の財産だから極力ケガをさせないように’というのがMLBの姿勢
だし、逆を言えば疲労やケガを抱えてプレーしても活躍できないぐらいレベルが
高いという事。

 それに引き換え日本では未だに‘ケガをしているにも拘らず頑張る’という
浪花節的な姿勢が結果以上に評価され賞賛されている。

 2年前など松中信彦が膝を痛めて まともに走れないにも拘らず出場しヒットを
打って足を引きずる姿は異様だったのだが、それ以上にOB達が‘気迫溢れる
素晴らしい闘志’などと賞賛こそすれ‘走れないなら出るべきでない’という批判
が一切聞かれなかった事だ。

 こういう姿を観客に見せるのはプロとしては失礼極まりない話で、少なくとも
MLBではクレイジー扱いだろう。

 城島が元気でプレーする姿を1年でも長く見たければ少なくとも左膝の手術を
した時に球団が‘FAで藤井を取っているので無理をせずにリハビリに励み夏場
までに戻ってくればいい’ぐらいの姿勢を見せてやればよかったのにと思うし、
本人が開幕まで無理に間に合わせるという姿勢を どこのメディアも批判しなかっ
たのも解せないのである。

 選手なら無理をしてでも出たいと思うのだろうが、それにあえて待ったをかけよう
としない球団や首脳陣にマスコミは本当に異常である。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« やはりインパ... ‘白い ぼうし’... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。