やはりインパクトが強い山邑家

　ウルトラマンネクサスの世界ではビーストに襲われた一般人が記憶を消された
その後が出てくるケースがある。

　印象深かったのは拾ってきた犬を捨てに行った廃工場でバグバズンに襲わ
れて孤門や凪から助けられたものの、後日 孤門が尋ねてみると記憶を消されて
いた少女・杉山里奈がMPの存在を強調していた事。

　そして それ以上にインパクトが強かったのが山邑家である。

　孤門がリコと出会ってデートをしていた動物園で偶然知り合い家族写真を
撮ってもらったのを見ていた溝呂木が その夜にリコ一家同様ノスフェルを
使って襲撃したのだが、リコ一家は皆殺しにされたのに対し山邑家は両親のみが
殺害されただけでなくノスフェルの細胞を植えつけられて操られる事になる。

　操られた両親から襲撃された息子の薫と娘の理子だが、特に理子はノスフェル
の額に取り込まれ それを知らずにメガキャノンバニッシャーで粉砕した時に重傷を
負ったのだ。

　その事件の生存者である薫と理子は当然MPから記憶を消される事になるの
だが あろうことか理子の記憶消去を初仕事だった瑞生が失敗、ビーストの記憶
のみを残して それ以外の記憶がなくなって‘死んだ両親の声が聞こえる’と言って
周りを心配させていた。

　そんな理子が住んでいる町に終焉の地での決戦で行方不明になっていた溝呂
木が記憶を失って現れて理子と出会うのだから凄い展開だし、続き物であるネク
サスの魅力あるEPだろう。

　孤門からリコ一家を殺害したノスフェルに対する怒りに駆られて重傷を負わせ
られ、瑞生からは記憶消去を失敗され、溝呂木からは両親を殺害されるなど偶然
とはいえネクサスの関係者との関わりを ここまで持ってしまうキャラは珍しい
だろう。