明暗が分かれたセ・パのリーグ優勝チーム

ＤｅＮＡ　史上最大”下克上”で今世紀初の日本Ｓ出場　王者に５発浴びせる

　28日に開幕するプロ野球日本シリーズ出場権をかけたCSが今日
終了しパ・リーグはリーグ優勝したホークスがイーグルス相手に
連敗から3連勝して進出を決めたのに対し、セ・リーグはリーグ優
勝のカープが3位のベイスターズに初戦を取りながら4連敗した事
から今年の日本シリーズはホークス対ベイスターズという顔合わ
せになった。

　実は今年のCSはセ・パ両方とも同じ図式だった。
　
　共に2位に大差を付けてのリーグ優勝で2位のタイガース&ライオ
ンズが3位のベイスターズ&イーグルスに相性がいいのに対して、
カープ&ホークスは3位チームに相性が今ひとつという事になるの
だが共に2位チームが有利と思われたのに3位チームが初戦を落と
しながら連勝してのファイナルステージ進出だった。

　もともとリーグ優勝チームは1stラウンドで勝ち上がったチーム
に勢いがあるのに比べ、実戦のカンが鈍っているだけでなく今年は
両チームとも早々とリーグ優勝を決めていた事から本来の力を発揮
するまで時間がかかる。

　実際にホークスがG2までに連敗した理由の1つが打線のつながり
のなさで、それは実戦のカンの鈍りという要素を否定できないだ
ろう。

　カープもG1を5回コールドという形での幸運に恵まれたものの、
G2以降は打線が今ひとつつながらずに連敗しただけでなく雨によ
る2日間の順延も実戦カンの鈍りに拍車をかけたのかもしれない。

　ホークスの場合はG3で則本昂大、G4で岸孝之というイーグルス
の2枚看板を打って連勝したので相手の勢いを止められたのに対し
カープは流れを変えるきっかけを掴めずにズルズル行った形では
ないだろうか。

　ホークスはカープとの対戦を予想していたので3位のベイスター
ズが勝ち上がってきた事から‘断然有利’とマスコミは書き立て
るのだろうが、正直言って雨による敗退危機を乗り越えて勝ち上
がったベイスターズには勢い以外にツキも感じるので決して侮れ
る相手ではない事は確かだろう。