‘必殺技’は日本独自の文化

 一昨日の夜にNHKでOAされたネーミングバラエティ・日本人の
おなまえっ!では、お題が‘必殺技’だった。

 日本ではプロレスやヒーローなどの決め技が必殺技として頻繁に
使われているのに対し海外ではスパイダーマンをはじめ、あらゆる
ヒーローは武器は持っているものの必殺技という概念はなく日本独
自のもののようだ。

 必殺技の元祖は力道山の空手チョップだったという話から、ウル
トラマンの必殺技・スペシウム光線の語源などが紹介されていたの
だが結果的にベスト10の中にアニメが6つもあり特撮とプロレスが
2づつというものだった。

 スペシウム光線の語源についてはチコちゃんに叱られるのスペシ
ウム光線発射ポーズに続いて飯島敏宏氏が出演して説明していたの
だが、宇宙の‘スペース’と科学の元素記号の‘ウム’を合わせたという
のには驚いたが実際に後から登場した光線もエメリウム光線やメタ
リウム光線にストリウム光線など全てに‘ウム’が付くのに気が付いた。

 これは怪獣の名前に‘ラ’が付くと語呂がいいという形で‘ゴジラ’や
‘モスラ’‘ラドン’‘キングギドラ’など馴染みのあるメジャー怪獣には
‘ラ’が付いているという話があったが、光線にも‘ウム’が付くのは
語呂がいいという事なのだろう。

 それにしても必殺技というのは起死回生のイメージがあるわけで
敵の攻撃に耐えに耐えて最後に必殺技で大逆転して勝つというのは
日本人好みの展開だし、第2次大戦末期に海底軍艦の元ネタとなっ
た超兵器を南の孤島で建造していたという話やフランケンシュタイ
ン対バラゴンのフランケンシュタインに鉄人28号など起死回生の
兵器開発というのは多々あるネタだ。

 だから東宝特撮映画にはゴジラだけでなく海底軍艦の轟天や地球
防衛軍のマーカライトファーブ&電子砲、宇宙大戦争のスピップ号
&熱線砲なども必殺兵器だしゴジラを倒したオキシジェンデストロ
イヤーなども然り。

 強大な宇宙からの侵略者を撃退するのは東宝をはじめとした日本
映画では通常兵器が通じず開発中の超兵器が登場して撃退するのに
対し、インディペンデンスデイなどでは最終的に通常兵器で侵略者
の侵攻を撃退するわけだから日本とアメリカの文化の違いを読み取
る事ができる。

 そういう意味でも次から次に出て来るヒーローの必殺技というの
は、日本独自の文化だと実感するものだった。

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