ガッツ石松、キャリア最大の勝利から40年

 今から40年前の今日75年2月27日に行われたWBCライト級
タイトルマッチで、王者のガッツ石松は最強の挑戦者といわれたケン
・ブキャナンに3-0の判定勝ちし3度目の防衛に成功すると共に
一流王者の評価を受ける形になった。

 挑戦者のブキャナンは最初に石松が挑戦して完敗したイスマエル・
ラグナに2度にわたって快勝しているので、試合前から石松不利の
予想もあった。

 ところが試合が始まると左ジャブを起点にしたブキャナンの攻撃を
もろともせずに石松が距離を詰めて肉薄しパンチをヒット。

 中盤こそブキャナンのテクニックの前に距離を取られ盛り返される
のだが、終盤にはペースを奪い返し13Rにスリップダウンを取るなど
攻勢を強めて幻の右でのKOこそならなかったが挑戦者の技巧を打ち
破っての堂々たる判定勝ちとなった。

 思えば石松は世界タイトルを奪取した時は既に11敗しておりロド
ルフォ・ゴンサレスを奪取試合と防衛戦で2度にわたってKOしても
下位ランカーであるチェリー・ピネダとの初防衛戦で挑戦者の突進を
持て余し幸運な引き分けだったので評価が分かれていた。

 そういう意味では石松が完敗したラグナに連勝しロベルト・デュラ
ンをも手こずらせた技巧を持つブキャナン戦は真価が問われる防衛戦
だったが、ブキャナンの技巧を攻めまくって崩しての判定勝ちだから
世間も石松を一流王者と認める事になったのだ。

 結果的に石松は世界戦で5勝を挙げているのだが、このブキャナン
相手の勝利こそがキャリア最大の勝利ではないかと思うのだ。

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