今から50年前にOAされたウルトラセブンの10話・イカルス
星人編の見どころは空間を超越して侵略する星人という事だろう。
セブン以前の円谷作品で異次元というキーワードを使った作品で
はQのあけてくれやウルトラマンのブルトン編が挙げられ、特にブ
ルトン編では科学特捜隊本部がブルトンの出す霧によって四次元空
間に引きずりこまれるというシーンが出てくる。
今回のイカルス星人編は星人が四次元空間と通常空間を行き来で
きる装置を開発し、それを偶然隣に住んでいたアキラ少年が怪しい
動きを通報した事から最終的に解決する事になるのだからアキラの
功績は凄いものがある。
四次元空間に飛び込んだダンだが変身する事ができないばかりか
カプセル怪獣も使えないという状態に陥ってしまう。
そんな中で居場所がアキラ少年の家という事が分かったため異次
元空間を移動するマシーンを破壊する賭けに出て、何とか脱出に成
功するだけでなく星人の宇宙船が異次元空間に逃げ込めなくなった
のでホーク1号と2号の攻撃で撃破するのだった。
こうして見ていると このEPもセブンと星人との戦いは付け足し
のようなもので、極端に言えばダンが異次元連結コントロールマシ
ーンを破壊し四次元空間からの脱出に成功した時点で事件は解決し
たもの同然だったという事ではないか。
ちなみにこのEPがウルトラホーク1号と2号の発進プロセスを全
EPの中で最も丁寧に描いている。