川崎、悲願の初タイトルは最も価値のあるリーグ優勝

明暗分かれた最終節…川崎が逆転Vで悲願の初タイトル! 甲府はJ2降格/J1第34節

 12月2日に行われた今年のJ1最終節で2位に付けていた川崎が
ホームで大宮に5-0で勝ったのに対し、勝ち点差2を付けて首位
だった鹿島は磐田とアウェーで0-0で引き分け勝ち点72で並ん
だわけだが得失点差で上回った川崎が悲願の初タイトルとなるJ1
初優勝を飾った。

 鹿島は昨シーズンの終盤に調子を上げ浦和と野リーグチャンピ
オンシップを制してリーグ優勝したのに続き、クラブW杯では初の
決勝進出を果たしてレアル・マドリード相手に延長戦までもつれ
込む死闘を演じていたようにここ一番での勝負強さは定評がある。

 一方の川崎は05年のJ1復帰後は優勝争いに絡み始めたものの、
タイトルとなると縁がなく8度のチャンスでことごとく最後に敗れ
‘無冠の帝王’‘シルバーコレクター’などというありがたくない
異名を貰う事になっていたし約1ヶ月前に行われたルヴァン杯でも
決勝でC大阪相手に攻めまくりながら僅かなスキを突かれて敗れて
いる。

 とりあえず降格が決まったばかりの大宮をホームに迎えて勝つ
事は十分考えられるものの、鹿島がアウェーとはいえ勝負強さを
考えると順当に勝って終わると思われていた。

 ところが川崎が開始早々に先取点を挙げるなど点差を広げていく
のに対し、鹿島は前半磐田に押し込まれるシーンが目立つが後半に
攻勢に出るものの決定的なチャンスを生かせず徐々に焦りが出て
結局得点を奪えずに0-0の引き分け。

 先述したように川崎はルヴァン杯だけでなく今年の元日に行われ
た天皇杯決勝でも鹿島に延長の末敗れていたのだから、今年は3度
目の正直で遂に悲願のタイトルを取ったわけだが天皇杯やルヴァン
杯以上に最も価値があるリーグ優勝だから喜びは格別だっただろう。

 

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