サンダーバードに登場する大型メカは自然破壊メカ?

 スターチャンネルでOAされているサンダーバードを見ていると、
製作された60年代に‘近未来は こうなるだろう’と製作者達が
想像してただろうというメカなどが登場する。

 例えば第1話に登場する原子力超音速旅客機・ファイヤーフラッ
シュ号など原子力を未来のエネルギーと見ていた時代の物で最高
速度マッハ6で亜成層圏を飛行し東京とロンドンを2時間半で結ぶ
ものだが、当時はコンコルドが話題になっていたのを考えると
製作から50年後には亜成層圏を飛行するジェット機という存在は
十分想像できたはず。

 ただし搭載されている原子力ターボジェットエンジンは約2時間
置きに安全カバーを交換しないと、放射能漏れのリスクがあると
いう欠点まで描かれているのがイギリスならではで原子力のリス
クを製作サイドが しっかり認知しているからだろう。

 また8話の死の谷では道路建設のための山を切り開くためミサ
イルランチャーを後部に装備した建設会社の爆破トラクターが
登場するのだが、その爆破トラクターを内蔵し走りながら一度に
数車線ある道路を作る事ができる大型道路建設マシーンという
のも登場し‘未来はこういうので道路を作っていくのか’と驚い
たのを覚えている。

 その延長上に作られたのが27話に登場した移動式大型パルプ
工場のクラブロッガーで森林を移動しながら木々を切断して取
り込み、製造したパルプを後部のトレーラーに移動させていく
という凄いマシーンだ。

 ただこれらの大型マシーンは現在なら凄まじい自然破壊と
いうリスクを内包しているし、クラブロッガーも乗組員が
搭乗中にダウンして暴走するハメになる。

 ちなみに帰ってきたウルトラマンではタバコの箱ほどの量で
富士山を吹き飛ばせる威力のある超高性能爆薬・サターンZと
いうのが登場するが、劇中ではコレを使って中央連山を崩し
ダムを建設するという構想が出てくるのと似ている。

 やはり当時は自然破壊という概念が希薄だったのだろうと
思ってしまう。

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